- 研究番号:22P06
- 研究分野:environment
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2022年04月〜2025年03月
代表研究者

小峯 秀雄 教授
KOMINE Hideo Professor
創造理工学部 社会環境工学科
Department of Civil and Environmental Engineering
URL:http://www.f.waseda.jp/hkomine/
研究概要
原子力発電事業から排出される放射性廃棄物の処分は,国家的な重要事案である.実際,高レベル放射性廃棄物の地層処分事業は,北海道の2つの地方自治体において,原子力発電環境整備機構(NUMO)による文献調査によるサイト調査の段階に入った.研究代表者は,30年以上,放射性廃棄物処分におけるキーデバイスとも言える人工バリア・ベントナイト系緩衝材の設計・製 作 に か か わ る 基 礎 研 究 を 継 続 し て い る . こ れ ら の 研 究 は , 数 多 く の 科 研 費 の 支 援 も 継 続 的 に 受 け て い る(https://kaken.nii.ac.jp/ja/search/?qm=90334010).本研究では,これらの基礎研究を起点に,電力関連の研究所および施工実績のある企業との協働を図り,基礎研究から施工など実務への応用までを念頭に置いた設計・施工・品質管理技術としての体系化・技術の高度化を行う.特に,事業化しており,処分サイト選定において前進しつつある高レベル放射性廃棄物地層処分と通常廃炉において緊急課題となっているL3低レベル放射性廃棄物処分に関するベントナイト系の緩衝材および遮水材を研究対象として,透水・膨潤・強度変形・熱伝導性という基礎的な物理・化学特性に関する実験的研究とデータベースの構築,これらの基礎的な物理・化学特性に基づく仕様設計方法の提案,要求性能に応じた材料配合と施工技術の構築を行う.