- 研究番号:21P03
- 研究分野:technology
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2021年04月〜2024年03月
代表研究者

古井 健二 教授
FURUI Kenji Professor
創造理工学部 環境資源工学科
Department of Resources and Environmental Engineering
URL:https://w-rdb.waseda.jp/html/100001329_ja.html
研究概要
人口増加と発展途上国の経済成長などにより、世界のエネルギー消費量は今後ますます増加すると見込まれている。現状では、一次エネルギーとして石油・天然ガスを中心とした化石燃料に大きく依存しており、特に天然ガスは、石炭などに比べて大気汚染物質や二酸化炭素の排出量が低いことから、今後ますます需要の伸びが見込まれている。一方で、世界的に気候変動等環境問題に対する関心が高まっており、今後、化石燃料の利用の際には、炭酸ガスを地中に圧入、貯留する技術であるCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)などの環境対策により、ネットゼロエミッションの達成を求められていくことが予想される。
このような背景から、本プロジェクトでは、これまで蓄積されてきた石油・天然ガス生産技術、ジオメカニクス、数値シミュレーション技術の知見を活用し、非在来型資源開発に関する調査や技術開発を行うとともに、炭酸ガスや廃水の地下処分に係る環境面の課題についても技術開発を行う。具体的には、
- 非在来型炭酸塩岩貯留層での酸処理ワームホール伸展解析
- 真三軸応力条件下での出砂量予測モデルの開発
- 生分解性樹脂を用いた水圧破砕ダイバーティングエージェントの開発
- 二酸化炭素や廃水の地下圧入・長期貯留に伴う誘発地震及び漏洩のリスク評価システムの構築
等を行い、これら総合的な研究を展開することで、2050年に向かって持続的未来社会が進むべき道を、環境負荷低減とエネルギー利用の両面から探索し、その成果を社会に提示することを目的としている。