- 研究番号:18P09
- 研究分野:technology
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2018年04月〜2021年03月
代表研究者

中西 要祐 特任教授
NAKANISHI Yousuke Professor
環境・エネルギー研究科
Graduate School of Environment and Energy Engineering
URL:http://www.f.waseda.jp/nakanishi-yosuke/professor/index.html
研究概要
本研究では、実用化レベルにある再生可能エネルギー発電と、エネルギー貯蔵システムを活用するための、次世代グローバルグリッドの設備計画、実運用可能性、有効性検証を行うことを目的とする。国連が掲げる持続可能な開発目標(SDG:Sustainable Development Goal)である“エネルギーをみんなに、そしてクリーンに”、“産業と技術革新の基礎を作ろう”、“気候変動に具体的な対策を”、“パートナーシップで目標を達成しよう”、などに資する。
我が国では、2011年に発生した東日本大地震により、脆くも火力発電所が損壊し大規模な電力不足を経験したことから、地産地消につながる太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーを導入することが重要となっている。また、海外に目を向けるとe-Asia参加国である、東南アジア諸国では、全国レベルのグリッド整備は多大なコストが発生するため、日本と同様に地産地消が可能な再生可能エネルギー導入が期待されている。本研究では、再生可能エネルギー導入の本質的な課題となる、➀建設コストや電力損失の最小化など経済性を考慮した送電ネットワークトポロジー構造、➁不確実性を持つ再生可能エネルギーのフローを求める確率潮流の導入、➂不確実性の下でエネルギー安定供給計画を立案する確率型運用計画に係る課題、の解決を目指す。調査研究では、国内だけでなく、現在、研究連携を進めているe-Asia参加国とも協力し海外の各種再生可能エネルギーの特性と、設計手法、制御方法、運用方式の数理モデルとシミュレーション手法の現状と開発課題を明らかにする。