Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

プロジェクト研究

天然物化学を基盤としたケミカルバイオロジー研究(3期目)

Chemical Biology Based on natural Products(3)
  • 研究番号:17P10
  • 研究分野:bio
  • 研究種別:プロジェクト研究
  • 研究期間:2017年04月〜2020年03月

代表研究者

中尾 洋一 教授
NAKAO Yoichi Professor

先進理工学部 化学・生命化学科

URL:http://www.chem.waseda.ac.jp/nakao/

研究概要

海洋天然化合物の中にはユニークな構造や強い生理活性を有するものも多数知られているが、医薬品リードの探索源としては十分にそのポテンシャルが発揮されているとはいいがたい。この理由の一つとして、歴史的に新規な構造を有する化合物を見出すことに研究の重点が置かれすぎてきたことがあげられる。しかしながら、近年は他分野の研究者とのコラボレーションにより、医薬品開発にとって必須となった海洋天然化合物の作用メカニズム解析についても研究が行われる例が増加している。そこで、われわれも幹細胞生物学のグループとのコラボレーションによって、ESやiPSといった多能性幹細胞から心筋や神経といった特定の細胞への分化を調節する化合物の探索研究を継続して行い、再生医療の実現を目指す。
また、農水省の事業として行っている(H26-28年度)日本食の評価研究において、味噌などの発酵食品に含まれる成分に顕著な抗ストレス活性を示す成分を見い出している。すなわち、味噌の発酵過程で生じる特徴的な成分が、神経細胞の一種であり、ニューロンの機能を支えるアストロサイトの分化を促進し、なおかつモデル動物において顕著な抗鬱効果を示すことを明らかにできた。一般的に、食品に含まれる成分は長期摂取によって初めて効果を発揮するマイルドな生理活性を示すものが多いため、その有効成分と作用メカニズムを明らかにすることは極めて難しい。しかしながら我々のアプローチによって未知の有効成分を効率的に見い出すことが可能となったため、同様の食品有効成分の探索研究を広く行い、その作用メカニズムを明らかにする。

年次報告

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