- 研究番号:13P56
- 研究分野:environment
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2013年10月〜2016年09月
代表研究者

齋藤 潔 教授
SAITO Kiyoshi Professor
基幹理工学部 機械科学・航空学科
Department of Applied Mechanics and Aerospace Engineering
研究概要
ヒートポンプ技術は,すでにエアコン,冷蔵庫,給湯機をはじめとして多様な分野で活用されている.これは,ヒートポンプ技術が,再生可能エネルギーである空気熱を有効活用した優れた省エネルギー機器であることによる.
これにより,国際エネルギー機関IEAにおいては,二酸化炭素排出量削減を実現する17の重要技術の一つに選定されている.我が国においても,2030年までに2013年度比で二酸化炭素排出量26%低減する非常に厳しい数値目標が設定されたが,引き続きヒートポンプ技術は,最重要技術の一つとみなされていることは変わりない.
このヒートポンプのさらなる高性能化,利用拡大を実現するためには,より環境負荷の少ない冷媒の選定・新規開発,熱交換器,圧縮機をはじめとする関連要素の更なる高性能化が必要である.また,システム単体としての高性能化だけではなく,熱源側,利用側への太陽熱,未利用エネルギー,工場排熱等の利用も含めたトータルシステムとしての高性能化も求められている.
そこで,本プロジェクト研究では,ヒートポンプの要素からシステムにいたる関連分野の専門家を結集し,ヒートポンプの次世代技術に関連する基礎研究から応用研究開発を展開し,究極のヒートポンプの研究・開発を目指す.