- 研究番号:17P06
- 研究分野:environment
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2017年04月〜2018年03月
代表研究者

小林 恵吾 准教授
KOBAYASHI Keigo Associate Professor
創造理工学部 建築学科
研究概要
時代の変革期において、建築の概念も変化してきており、その自覚のもとに建築デザインを介して、社会における多様で新しいニーズにどのように対応していくかが問われている。デザインの契機となる機能、用途を、市民たちの自覚的な要求(空家の再生と活用等)や、自治体が組織的に掘り起こしてくる街つくり的なスケールの提案的な要求(区立「漱石山房記念館」のような地縁的な歴史に依拠したまちつくり等)や、また企業の時代の変化を先取りした経営戦略などにシフト(行燈旅館改修等)しながら、建築デザインが社会におけるニーズ動向に対応して、多様で、新しい生活空間要求に支援という視点でどのように対応できるかの実践的な研究である、といえる。今日的な要点を整理すれば、建築的遺構の再生・活用(伝統的石造民家再生、アジアの歴史遺構コンバージョン)、それを拠り所とする街の活性化支援、民間による教育の場の構築、省エネ・省資源に対応した建築計画、室内空気質や防災の観点からの建築デザインなどがキーワードなるだろう。