Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

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【開催報告】5月15日 理工研第3種行事「出生体重低下による女性の高血圧発症機序」

シンポジウム名 出生体重低下による女性の高血圧発症機序
開催日 2015年5月15日(金)
開催場所 西早稲田キャンパス55号館N棟1階 第二会議室
主催 日本DOHaD研究会
共催 早稲田大学理h工学研究所、ベックマン・コールター社
内容 Barbara Alexander先生は、胎生期低栄養環境のもたらす循環疾患の発症研究で世界をリードする学者であり、第12回アジア栄養学会議に招聘され、本会で講演して戴く機会を得た。出生体重低下を起こす胎生期低栄養環境はエピジェネティクス変化を起こし、生活習慣病〔成人病〕リスクを高める。莫大な疫学研究、動物実験、歴史上有名な飢餓事件に暴露された人々などを含む人の生体試料の解析などを通じてそれが証明されてきている(DOHaD説:Developmental Origins of Health and Disease)。低出生体重児の頻度が10%前後を推移している日本は、先進工業国のなかでも更に成人病の多発する国と危惧されており、DOHaD研究が最も求められているが、その認知度は低い。女性の出生体重低下は耐糖能低下、糖尿病、精神発達異常、肥満、思春期発来・閉経の早期化等が生じやすく、早発閉経は心臓血管リスクを高める。その疾病発症プログラミング機序は、なお不明であるが、renin-angiotensin 系の変異、腎臓交感神経系の優位性等が示されている。これら発症機序の解明は、NCD(non communicable disease)予防や先制医療から重要な課題である。北海道、新潟から講演に参加された方もあり、感銘深い講演であった。
(文責:日本DOHaD研究会代表幹事早稲田大学 理工学術院総合研究所(理工学研究所)上級研究員同大 研究院教授福岡秀興)
参加人数 総 数:33名 (学内:3名 学外:30名)
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