
熱い想いのこもった講演
新型iPhoneをどこよりも早く分解し、独自の修理マニュアルを開発・公開することで知られているスタートアップ企業・iFixit (米国・カリフォルニア州)の最高経営責任者(CEO)のKyle Wiens(カイル・ウィーンズ)氏が7月、理工キャンパスを訪問。理工学術院総合研究所の若手研究者育成・支援プログラム『アーリーバード』メンバーを中心とする、理工の若手研究者、学生たちに向けて、『Fix Anything Yourself-自分で修理しよう:修理ガイドを無料公開するインターネットビジネスの成功までの道のり』と題した講演を行ってくださいました。

理工キャンパスツアーでは、「ものづくり工房」を訪問。ROBOSTEPやマイクロマウスなど、ものづくり系サークルの学生たちとギークな交流も!
講演では、学生時代のパソコン修理をきっかけに、修理コミュニティという新しいビジネスを創り出し、修理によって電子機器廃棄物(E-Waste)を削減して地球環境を守る、という大きな社会貢献につなげるまでの壮大なストーリーを、これまでのご経験を踏まえながらとても熱心にお話くださりました。日々研究に没頭し、視野が狭くなりがちな若手研究者たちに対して、技術開発の先にある社会とのつながりや貢献など、大きな気付きを与えてくれました。

理工キャンパスで目に飛び込んでくる面白そうなものに、次々と引き寄せられていくCEO
アーリーバードの幹事で、当日司会を務めた佐々木崇史さん(創造理工・総合機械 D2(L4))は、「CEOは、エンジニアとしてのバックグラウンドがあるため、技術そのものへの関心が高く、好奇心に溢れる方でした。ご講演に先立って、理工キャンパスをご案内した際には、想定外に様々なものに深く興味を持たれ、とても熱心に見学されていました。そのような好奇心や情熱は講演の随所にも表れており、エンジニアとして社会にどう貢献していくのか、という強い意志を感じることができました。 自分の研究を今後どう進めていくべきか(特にプログラミングに関して)という私の悩みも聞いていただくことができ、とても貴重な機会になりました。」と感想を述べました。

懇親会では若手研究者・学生たちと、気さくに交流
同じくアーリーバード幹事の寺田 晃太朗さん(基幹理工・情報 D3)は、「講演後の懇親会では、じゃんけん大会が開催され、優勝者となった私にiFixitの修理キットをプレゼントしてくださいました。この修理キットを用いれば、世の中に存在するデバイスの“あらゆる”形状のネジを回すことができるとのこと。ここにも修理に対する強い情熱を感じました。全体を通して、CEOの”Fix the world!”という信念に向かって突き進む姿がとても印象的で、「自分のやりたいこと」と「世間が求めていること」をうまくマッチングさせて実行している姿には、強く感銘を受け、是非見習っていきたいと感じました。」と語りました。
多忙なスケジュールのなか、理工キャンパスにお越しくださり、理工の研究者・学生に向けて、熱い想いを語ってくださった、カイルCEO、また本講演会開催に向け準備くださった関係者の皆さまに、感謝申し上げます。是非また、理工キャンパスにいらして下さい!ありがとうございました。

講演会終了後、カイル・ウィーンズCEOと講演会に参加した若手研究者、学生と共に
開催概要
主催 :早稲田大学 理工学術院総合研究所 Early Bird Program
共催 :博士課程教育リーディングプログラム 実体情報学博士プログラム
開催日時:2017年7月3日(月)
講演者 :Kyle Wiens (カイル・ウィーンズ), iFixit CEO
タイトル:Fix Anything Yourself-自分で修理しよう
修理ガイドを無料公開するインターネットビジネスの成功までの道のり
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