Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

プロジェクト研究

ゼロ・エネルギーグリーンハウスに関する研究

Zero Energy Greenhouse
  • 研究番号:25C05
  • 研究分野:environment
  • 研究種別:奨励研究
  • 研究期間:2025年04月〜2026年03月

代表研究者

菅野 颯馬 理工総研が募集する次席研究員
SUGANO Soma Junior Researcher

理工学術院総合研究所 田邉 新一 研究室
Research Institute for Science and Engineering

URL:https://w-rdb.waseda.jp/html/100003676_ja.html

研究概要

本研究の目的は、施設園芸のゼロ・エネルギー化およびカーボンニュートラル化を実現するための再生可能エネルギー設備の導入条件を、温室の熱収支に基づくエネルギー消費量の計算および実測調査を通じて明らかにすることである。

 

建築物の省エネルギー性能や再生可能エネルギー導入を評価する ZEB(net Zero Energy Building)および ZEH(net Zero Energy House)の評価手法を参考に、施設園芸温室に適用可能な ZEG(net Zero Energy Greenhouse)の要件定義と評価手法を提案した。また、温室の外皮性能の向上や再生可能エネルギーの導入が年間の一次エネルギー消費量および CO2 排出量に与える影響を評価するシミュレーションツールを開発した。これを用い、気象条件、栽培作物、温室の規模などのパラメータを考慮しながら、温室のネット・ゼロ・エネルギー化を達成するための要件を算出する。さらに、三重県いなべ市に建設された実証温室において通年のエネルギー計測を行い、ZEG の実現に向けた要素技術の効果を一次エネルギー消費量および CO2 排出量の観点から定量的に評価する。

 

本研究では以下の研究課題を進めることで、温室のネット・ゼロ・エネルギーを達成するための外皮性能や設備の要件を明らかにする。

 

・建築物の省エネルギー性能や再生可能エネルギー導入を評価するZEB(net Zero Energy Building)、ZEH(net Zero Energy House)の評価手法に準じ、施設園芸温室に関するZEG(net Zero Energy Greenhouse)の要件定義や評価手法の開発と改善を行う。

 

・温室の熱収支計算に基づいた一次エネルギー消費量等を計算するシミュレータを開発する。被覆資材やカーテンの光学特性、設備機器の運用、窓やカーテンの開閉運用、隙間換気、地中伝熱、植物の蒸散等を複合的に考慮できるシミュレータとする。実際の温室で測定した温熱・光環境や、エネルギーに関するデータを用いて、開発したシミュレータの精度を検証し、改良を行う。

 

・開発したシミュレータを用いて、温室の建築・設備性能、気象データ、栽培管理温度などを変数とし、ZEGを実現可能な設備の条件を探索的に分析する。これにより、ZEGの普及に向けた外皮性能・設備の要求水準を定量的に明確化する。

 

・三重県いなべ市に建設された実証温室において通年のエネルギー計測を行い、ZEG の実現に向けた要素技術の効果を一次エネルギー消費量および CO2 排出量の観点から定量的に評価する。

・2025年度には以上の成果を国内外の学会や、査読付き論文で発表する。

年次報告

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