第24回1ビット研究会を開催した。1回の休憩をはさんで6件の講演発表があった。開会挨拶につづき、三枝文夫 (株式会社コルグ 監査役)、川上侑記 (同 商品企画室)により「録音再生技術の進化と電子楽器の音源技術の変遷」、茶谷郁夫 (元NHラボ株式会社 取締役)により「中島平太郎さんからの宿題を考えながら」、末永信一 (一般社団法人 日本オーディオ協会 専務理事)により「オーディオ協会における未来に向けた若者誘致策について」と題し講演が行われた。録音再生技術、オーディオ技術の歴史を振り返りながら、残されている課題と現在の取り組み、未来への提言が紹介された。ここで休憩を挟み、参加者の情報交換の時間とした。
休憩後は、一部発表順番の変更があり、山﨑芳男 (早稲田大学 名誉教授) 、宮本貴史 (ティアック株式会社)、森本祥行、森 雅 (星和電機株式会社)による「WSDフォーマットとVC 21-WSDの現況」、麻倉怜士 (オーディオビジュアル評論家、UAレコード副代表、元津田塾大学講師)よる「「情家みえ・エトレーヌ」SACD制作におけるこだわりについて」、及川靖広、坂口智弘 (早稲田大学)による「高速1ビット信号を用いた音場生成システムの更新と音場生成」の発表が行われた。閉会挨拶後にもフリータイムを設けたところ、参加者の情報交換が盛んに行われていた。
100名を超える参加者があり、非常に活発な質問、幅広い内容が議論された研究会であった。