第47回日本バイオレオロジー学会年会では、細胞、血液、生体組織、臓器などを対象とした生体関連研究や、再生医療を含む医療技術の開発、ソフトマター(高分子やコロイド等)や食品を対象とした研究など、合計57演題にわたる研究発表が行われました。
2日間の会期を通じて、バイオレオロジーに関連する8つの研究分野(血管内治療、循環器系ダイナミクスと疾患、血液レオロジーと微小循環、細胞・分子のメカノバイオロジー、ティッシュエンジニアリング・人工臓器、生体物質の構造形成と機能発現・制御、食品およびソフトマターのレオロジー、レオロジー一般・その他)の一般口演セッション、ポスターセッション、学会奨励賞セッション(1名に奨励賞を授与)が行われ、優秀な若手の発表者(3名)に対しては、優秀ポスター賞を授与しました。
第2日には「未来医療を創る医工学研究」と題してシンポジウムが開催され、ハイブリッドナノコーティングステントの開発や膝前十字靱帯再建に用いる新治療機器の実用化に関する発表とディスカッションが行われました。
本学術集会は、臨床・基礎医学、理学、工学など多様な分野からの研究者94名が参加し、領域を超えた活発な議論を通じて、非常に発展的で盛況なうちに終了しました。