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JICA田中明彦理事長が馬渡教授主導ベトナムSATREPSプロジェクトの分析R&Eセンターを訪問
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- Mon, 15 Jun 2026
2026年6月10日、早稲田大学情報生産システム研究科(IPS)の馬渡研究室(馬渡和真教授)が日本側研究代表者(PI)を務めるJST/JICA SATREPSプロジェクト「食と環境の安全・安心を実現するハイテク簡易オペレーション分析デバイスの開発と人材育成」(以下「本プロジェクト」)において、ベトナム国家大学(Vietnam National University: VNU)Hoa Lac新キャンパス内に整備されたプロジェクトの技術開発・人材育成拠点 「分析R&Eセンター」 を、JICAの田中明彦理事長が訪問されました。
当日は、馬渡和真教授およびベトナム側研究代表者であるベトナム国家大学ハノイ校自然科学大学(Hanoi University of Science: HUS)のノイ グエン バン教授より、プロジェクトの概要および分析R&Eセンターについて紹介が行われました。田中理事長には、本プロジェクトが目指す現場型分析技術の開発、人材育成、ベトナム国内での技術展開の意義について理解を深めていただく機会となりました。

馬渡教授による説明の様子
JST/JICA SATREPSプロジェクト「食と環境の安全・安心を実現するハイテク簡易オペレーション分析デバイスの開発と人材育成」について
現場で活用できる分析技術と人材育成を目指す国際共同研究
本プロジェクトは、ベトナムの水質・大気汚染を現地で迅速に把握するための分析技術の開発と、それを担う人材育成の仕組みづくりを進める国際共同研究です。
分析R&Eセンター開所後に進む教育・研修活動
2025年11月に開所した分析R&Eセンターでは、開所後、研究開発に加えて、ベトナム国内の関係機関と連携した人材育成の取り組みも進められています。
2026年5月には、同センターにおいて大気環境モニタリングシステムに関する指導者養成研修(TOT:Training of Trainers)が実施され、ハノイ自然科学大学(HUS)の教員、北部環境モニタリングセンター職員、関連する他大学関係者等が参加しました。研修では、実際の計測機器を用いた各種機材の調整やメンテナンス方法等の実習も行われ、受講者は今後、地方行政当局向けの研修を担う予定です。
研究成果の現地展開と応用拡大
今回の来訪では、分析R&Eセンターの施設・設備の視察も行われ、プロジェクトで研究・実証が進められている水質・大気環境の迅速測定技術や、マイクロ流路を用いた分析・製造システムなどが紹介されました。これらの取り組みは、開発された技術を現地で活用し、ベトナム国内の環境モニタリングや人材育成へ展開していくことを目指すものです。

設備視察
また、田中理事長には、本プロジェクトで開発を進めている分析デバイスの成果を、日越大学(Vietnam Japan University: VJU)との共同研究において食品分析へ展開していく取り組みについても共有されました。日越大学は早稲田大学が幹事大学の一つとして教育プログラムの開発・運営に関わる教育・研究拠点です。2026年度からは、馬渡教授が日越大学での教育にも講師として参加し、マイクロ流体工学および分析化学に関する講義を担当する予定です。
IPS内の分野横断的な連携体制
本プロジェクトでは、2026年4月よりIPS情報アーキテクチャ分野の家入祐也准教授も参画しています。家入准教授は、リモートセンシング、モニタリングステーション、ローコストデバイス等から得られるデータを統合し、AIを用いた解析によって環境マッピングへつなげる技術開発を担うOutput 5のリーダーを務めます。また、Output 1からOutput 5までで開発される新規技術やそれを活用する人材育成の成果をベトナム社会に普及・定着させていくための、ベトナム社会科学に関する取り組みにも関わる予定です。
これにより、本プロジェクトは、分析デバイスや計測技術の開発に加え、データ解析、社会実装、人材育成を結び付ける分野横断的なプロジェクトとして、IPSの生産システム分野と情報アーキテクチャ分野が合同で推進するものとなります。
今後の展開
今回の来訪は、開所後の分析R&Eセンターが、研究開発と教育研修の拠点として着実に機能し始めていることを示す機会となりました。本プロジェクトでは、今後も環境モニタリング、食品分析、データ解析、人材育成を相互に結び付けながら、現場で活用できる分析技術の社会実装と、ベトナムにおける持続的な人材育成に取り組んでいきます。

関連情報
研究プロジェクト公式サイト(英語)
JST「食と環境の安全・安心を実現するハイテク簡易オペレーション分析デバイスの開発と人材育成」
食と環境の安全・安心を実現するハイテク簡易オペレーション分析デバイスの開発と人材育成 | ODA見える化サイト
当研究科・馬渡和真教授主導『食と環境の安全・安心を実現するSATREPSプロジェクト』分析R&Eセンター開所式がVNUハノイで開催されました – 早稲田大学 大学院情報生産システム研究科
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