「早稲田大学法務教育研究センター(CPLER)」は、早稲田大学出身の法律専門家が連携して誕生した、優れた法律専門職を養成するために設立された研究機関です。法科大学院での専門職法学教育の在り方についての研究や法律実務に関わる理論的・応用的研究、そして法律専門職に対する継続法学教育を広く提供することによって、「法の支配」を基盤とした社会の発展に貢献することを目的に活動しています。
当センターには<研究部門><教育部門><学外連携部門>の3部門が置かれ、活動を推進しています。この3部門がお互いに連携を取って、得られた成果を広く社会に還元していきます。当センターは早稲田大学大学院法務研究科と一体となって運営されており、各分野での活動やそこで得られた成果は直接的に法務研究科で学ぶ学生に還元されることになります。在学中の学びをサポートし、よりよい教育成果を追求していくのはもちろん、法務研究科を修了した後も、修了生の就職支援・継続法学教育・OBOG組織の連携強化など、末長く皆さんの活躍をバックアップしていきます。
今後ますます法曹の国際化への対応強化が求められる中、当センターを中心に、ペンシルバニア大学やソウル国立大学、国立台湾大学などから教員と学生を招き、参加者一体となって授業・シンポジウム等を進行する「トランスナショナル・プログラム」を毎年実施しています。最前線のトピックを基に、国際的な交流と学びの機会を提供するとともに、LL.M.コース留学や法曹への継続教育も視野に入れ、法務研究科協定校をはじめとする海外のロースクールとも連携し、さらに充実したプログラムの開発をめざしています。
法実務に直接触れることで、実務に必要な知識や法曹としての社会的責任、さまざまな分野の法律家の役割や法のあり方を学ぶ貴重な機会となるエクスターンシップ・プログラム。当研究科では、臨床法学教育の大きな柱でもある「エクスターンシップ」を効果的に継続していくため、研究センターの学外連携部門とともに稲門法曹・学外の諸機関・法律事務所・団体等と連携をとりながら、量的・質的に十分なエクスターンシップ引受機関の確保に努め、プログラムの拡充を図っていきます。
当センターでは、当研究科の修了生に向けて、司法研修所入所前セミナーをはじめ実務上重要な最新判例を紹介するセミナー、現役弁護士による個別相談などを通じ、修了後から司法修習開始までの道のりをシームレスにつなぐセミナー開催なども企画・実施しています。また、当研究科を修了し法曹として社会に巣立った人に向けても、法律専門職(弁護士、企業法務部等)を対象とした、法曹に必要不可欠な実務能力を絶えず研鑽していくための講座を実施しています。また、東京税理士会及び関東地区の三税理士会との協定に基づき、租税に関する特別講座も開設しています。
研究センターが手掛ける学外連携や早稲田大学出身法曹(稲門法曹)による活動は、当研究科の修了生に対して多種多様な人的ネットワークと有益な情報をもたらします。この、早稲田ならではの幅広いネットワークを活かし、確かな足がかりとして、修了生に対する進路や就職相談、キャリアプランの支援も行っていきます。
【在学生向け支援】
【修了生向け支援】