基礎的理解から応用展開力の修得に至る法律基本科目の徹底学修
本研究科のカリキュラムは、法律基本科目の基礎的理解を基軸に、進級に合わせ段階的にその学修を徹底して深めていくものです。法学未修者の1年次では、学修する民法、刑法、憲法、民事訴訟法、刑事訴訟法の確実な理解と知識の定着を図ります。また法学既修者が合流する2年次・3年次では「総合科目」として法律基本科目を発展的・応用的に学修し、さらに3年次では「応用演習」において、事案を分析し、自ら法的議論を組み立て、文章の形式で表現する能力の向上を図ります。インプットからアウトプットまでのこうした重層的な学修により、法曹として有すべき能力を深化させます。同時に、専任教員やアカデミック・アドバイザー(AA)による学修支援との相乗効果によって、苦手科目を克服し、得意科目の力をさらに伸ばすことを可能にしています。
各人が目指す法曹像を実現するため、高い専門性と実務能力を伸ばす学修
また、本研究科のカリキュラムは、司法試験後の先を見据えた高度な専門性を鍛える内容となっています。実務基礎を構成する科目群において、民事・刑事の訴訟手続の実務を学ぶことはもちろん、クライアントとのコミュニケーションを含めたロイヤリングの技法なども養成されます。さらに、臨床法学教育(リーガル・クリニック)、エクスターンシップや早稲田リーガルコモンズ・プロジェクトなどによって、法が適用・運用される現場に入り、生の法曹の仕事を体験することも重要です。これらの実務を通して築いた実務家教員やOB・OG法曹とのネットワークは、司法試験合格後の司法修習や就職にも大きな力を発揮します。また、3年次からは学生個々のキャリア設計に応じて、多様な専門性の高い展開・先端科目を履修することができます。