- 講演者:針山 愛美氏(バレリーナ)
- 日 時:2025年5月30日(金)15:00 ~ 16:40
- 開催場所:早稲田大学 早稲田キャンパス14号館102教室
- 対 象:学生、教職員、一般
- 参加方法:対面(入場無料・申込不要)
- お問い合わせ:秋野研究室 [email protected]
講演趣旨
言葉の壁がないバレエは、国の境を越えて、それを愛する人たちの心をつなぐことができます。
しかし華やかで煌びやかに見えるバレエの世界も、それを職業とする人たちは、日々厳しいトレーニングと自己管理を行い、プロになるための競争も世界が相手の厳しい世界に子どものころから身を置いています。
そんな中で、誰もがまず夢見るのは、世界的なコンクールでの好成績。国際的な評価。
そしてそれを得て、一流のバレエ団と契約し、プロへの道を切り開き、一握りの主役級階級へとのぼりつめてゆくこと。
でもそれが全て叶った後、プロフェッショナルの芸術家は、何を考え、いかに在ろうとしているのでしょう。
バレエの道で評価される極めて高い技術水準と表現力を修得した「その先」の世界。「その先」の生き方とは。
講演者の針山愛美さんは、若くして世界へ出て、厳しい競争を勝ち抜き、世界各地で引っ張りだこのバレリーナです。
彼女はどのような道を歩み、その時々に、何を大事にして何を想って表現をしてきたのでしょう?
競争に負けない強い気持ち?
バレエを愛する心?
それとも……?
そして今、何を想い、日々創造と表現をしているのでしょう?
就職や進路を考え、これから何かの「プロフェッショナル」になりたい!と思っている学生の皆さんには、必聴の講演会です。
就職した後、職業を決めた後、どう生きていったら「自分だけの自分なりの人生を生きた」と実感できるのか。
自分はどんな風に生きたいのかーーちょっと「先」まで、考えるきっかけとなるかもしれません。
バレエはまったく知らなくても、きっと心が熱くなる講演会です。
どうぞお気軽にお越しください。
講演者プロフィール
針山 愛美(はりやま えみ)
ボリショイバレエ学校首席卒業後、モスクワ音楽劇場バレエ団、ボストンバレエ、ベルリン国立バレエ等で活動。
レニングラード国立バレエに招聘され主演をつとめ、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団と共演する等、世界最高峰の舞台で数々の活躍を行っている。
モスクワ国際バレエコンクール特別賞、パリ国際銀賞、ニューヨーク国際銅賞等、受賞歴多数。
著書に『世界を踊るトゥシューズ』。
現在、国内外でプロデュース、コンクール審査員、講師等、多彩な活動を行い、
自ら演出制作を手がけたオリジナル和バレエ『鶴の恩返し』で2025年〈関西万博〉開幕日オープニングイベントを飾った。
同作品は、ヨーロッパの国立劇場等でも上演されている。
吹田市国際交流大使、豊中市立文化芸術センター舞踊部門プログラムディレクター、淡路島ユネスコ協会理事。「Awaji world ballet」芸術監督。
TV出演に、情熱大陸、NNNドキュメント、NHK総合、ドキュメント番組等。神戸女学院大学元客員教授。
司会・聞き手は、かつて自らもドイツの公共劇場でバレエを踊り、参与観察を通して研究を深める手法を採っていた本学教授の秋野 有紀(文化政策学)がつとめます。
<配慮が必要な方へ>
文字通訳、手話通訳、場内誘導、座席の確保、お子様連れでの参加等について配慮をご希望の方は、原則として開催日の2週間前までにご希望の内容をお知らせください。ご相談のうえ、できる限りの対応を検討させていただきます。