トークセッション:スポーツ・格闘技と地方創成
―女子プロレス界の“レジェンド”が語るキャリアと地域―
スポーツは人を育て、地域を動かし、社会に新たな価値を生み出す――。
本講演では、女子プロレス界の第一線で30年にわたり活躍し、2025年に引退後もスポーツ・格闘技を通じた地域づくり・人づくりに取り組む里村明衣子氏を迎え、その歩みと展望を紐解きます。
14歳でプロレスの世界に飛び込み、国内外で数々の実績を重ねた里村氏は、プロレス団体「センダイガールズプロレスリング」の創設と運営を通して、宮城・仙台を拠点とした地域密着型の興行を展開。地域住民との協働による農業プロジェクト「農姫米」など、スポーツ・格闘技と地域資源を結びつけた持続可能なまちづくりに力を注いでいます。
スポーツ・格闘技は単なる競技を超え、教育、文化、そして地域活性の重要な担い手となりうる――その実践的な事例を、トップアスリート本人の言葉でお聞きいただける貴重な機会です。
対談相手は、里村明衣子氏の10年来の盟友であり、早稲田大学教育学部生涯教育学専修卒業、「日本一生徒数の多い社会科講師」である伊藤賀一氏。異なる分野の視点から、スポーツ・表現・学びの可能性を多角的に探ります。
未来の地域社会と学びの姿をともに考える時間を、ぜひご一緒にいかがですか。
- 日 時:2025年7月3日(木)10時40分~12時20分
- 開催場所:早稲田大学国際会議場3階第2会議室
- 対 象:学部生・大学院生・一般 入場無料
- 問い合わせ:小林 敦子研究室(早稲田大学教育・総合科学学術院 教授)[email protected]
講師紹介:
里村 明衣子(さとむら・めいこ)
1979年、新潟県生まれ。中学時代にプロレスラーを志し、卒業とともに元クラッシュギャルズ長与千種が旗揚げした「GAEA JAPAN」に一期生として入門。当時最年少の15歳でデビューを飾り、長与の後継者と目される。2005年の団体解散後、宮城県仙台市にて「センダイガールズプロレスリング」の旗揚げに参加。2011年3月、震災を機に代表となる。2013年、東スポ制定・女子プロレス大賞受賞。2014年、アントニオ猪木による北朝鮮におけるプロレスフェスティバル、2015年、両国国技館における天龍源一郎引退試合、2018年、アメリカWWEをはじめ、 ドイツなど世界各地のリングに招かれる。2019年、 イギリス最大の団体プログレスにも参戦し、日本人初のPROGRESS Women’s championになる。現在も代表兼レスラーとして成長を続ける「女子プロレスの横綱」。2025年4月29日に引退。著書に『「かっこいい」の鍛え方』(2017年,インプレス)がある。
伊藤 賀一(いとう・がいち)
1972年、京都府生まれ。法政大学文学部史学科卒業後、東進ハイスクール(当時最年少)・秀英予備校などの講師を経て、 リクルートの映像授業「スタディサプリ」、 辰已法律研究所などの講師。担当科目は日本史を筆頭に倫理・政経・現社、中学地理・歴史・公民と幅広く、 具体的で豊富な事例に基づきながら知識をリアルかつ構造的に理解させることに定評がある。『もっと学びたい!と大人になって思ったら』(2025年、ちくまプリマー新書)、『明けない夜があっても』(青月社)など著書・監修は80冊以上。
一方、43歳で早稲田大学を一般受験して入学。49歳で教育学部生涯教育学専修を卒業。生涯学習のロールモデル、また早稲田大学教育学部のアンバサダーとしての役割を果たしている。
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