この講義では、ロシアを代表する服飾史家であるワシリエフ氏をお招きし、亡命ロシアのファッションについてお話を伺います。20世紀初頭のロシア革命後、多くのロシア人がヨーロッパを始め世界各地へ亡命し、ファッション界に進出しました。1920年代のパリでは、ロシア人デザイナーの工房が次々に生まれ、彼らの作品はフランスだけでなく、イギリス、アメリカ、中国などへ広まっていきました。
激動の時代に、混乱と文化接触の中で、どのような新しい美が創造され得るのでしょうか。20世紀初頭のこの文化現象は、今なお現代的な意味を持っています。
- 講師:アレクサンドル・ワシリエフ氏
- 日時:2023年12月7日(木)10:40~12:20
- 場所:早稲田大学 早稲田キャンパス 16号館409教室
- 対象:学生・教職員・一般
- 無料・予約不要
- 言語:ロシア語(日本語への通訳有り)
- 司会:鴻野 わか菜(早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授)
- お問合せ:鴻野 わか菜研究室 [email protected]
<アレクサンドル・ワシリエフ氏略歴>
1958年生。服飾史研究。アレクサンドル・ワシリエフ財団所長。ロシア美術アカデミー会員。フランス芸術文化勲章、ラトヴィア国家勲章受賞。著書に『亡命の美』、『写真で見るロシアのモードの150年』など。2009年には多摩美術大学美術館で氏のコレクション展が開催され、図録『革命とファッション:亡命ロシア、美の血脈』が刊行された。