科目情報
- 科目名 :教育学研究法Ⅲ
- 科目区分:1年必修
- 執筆者:酒井 亜花里
「どうぶつ占い」からはじまる教育社会学
「教育学研究法」は、その名の通り、教育学に対する様々な学問的アプローチを学ぶクォーター制の講義です。その中の1つ「教育学研究法Ⅲ」では、教育学研究法の基礎をなす質的・量的なアプローチについて学びました。
この講義では、5~6人のグループに分かれて議論をしながら学んでいきます。ところが、このグループの分け方がなんとも独特なのです。一般的な講義では、近くの人や周りの友人とグループを組むことが多いのですが、この講義ではなんと「どうぶつ占い」という方法を使ってグループを組みます。「どうぶつ占い」とは、自分の生年月日を用いて性格を動物に当てはめる占いのことです。その真偽はさておき、この方法を使うことで、手軽に楽しく今まで話したこともない人とグループを組むことができ、様々な新しい意見に触れることができます。
グループに分かれた後に行われる議論の主題や問いかけは、やさしいように見えて中々手ごわいものでした。自分の問題意識に基づいて気になる「教育言説」を持ちより、グループで「あたりまえ」を問い直すことで考察を深めたり、異質な他者を通じて自分が変わることを楽しむような問い方を学んだりします。さらには、質問紙の作成法や半構造化インタビューなど教育社会学の幅広い研究手法の代表例について学んでいきます。
この講義で学ぶことは、2年次の必修科目「教育社会学A」にも繋がっていくため、今でも印象深く覚えています。
授業資料の一部
受験生へのメッセージ:入ってよかったと思える大学
よく言われることですが、早稲田には様々な人がいて、大学にいるだけで日々刺激を受けることができます。それはオンライン授業となってしまった今も変わらず、例えば講義中の討論などを通じて、様々な意見を取り入れ、自分の考えを深めることも出来ます。私は、早稲田に入りたくて入ったわけではありませんが、今では早稲田に入ってよかったと胸を張って言えますし、早稲田以外の大学にいる自分は想像もつきません。そのくらい、早稲田は魅力的な大学だと思います。教授も、学生も、大学職員さんも魅力的な人で溢れています。
受験は辛く苦しいものと言われがちですが、「楽しんだもん勝ち」だと思います。自分のためだけに全てをつぎ込んで、目標のために全力でもがける時間は今だけです。学ぶことを楽しんで、悔いのない日々を送ってください。皆さんがそれぞれの桜を咲かせられるように祈っています。