Open Talk 作家たちは映画館で何を聴いたか:無声映画時代の音文化
早稲田大学国際文学館を訪れる方々に、文学を読む面白さや文学研究の魅力を感じていただくための講演会を開催しております。今回は早稲田大学坪内博士記念演劇博物館招聘研究員の柴田康太郎氏によるトークをお楽しみください。
日本で映画上映が始まったのは1897年のはじめ。だいたい夏目漱石が30歳、永井荷風が17歳、芥川龍之介が4歳、宮沢賢治が生後6か月というような時代です。しかし、生涯に何らかのかたちで映画上映に立ちあった作家たちの態度は一様ではなく、作品に映画を登場させた者もいれば、日記や書簡で映画に触れただけの者もいます。映画を忌避した者もいました。
今回のオープントークでは、明治の文豪・作家たちの言葉から浮かびあがる明治・大正期の映画館の姿に光を当て、映画館とその音風景の歴史を考察します。
詳細
- 開催日時:7月11日(金)14:00~15:00
- 会場:早稲田大学国際文学館(通称:村上春樹ライブラリー)2階ラボ
- 言語:日本語
- 参加:どなたでも無料で参加できます。
- 主催:柳井イニシアティブ グローバル・ジャパン・ヒューマニティーズ・プロジェクト
- 共催:国際文学館
講演者
柴田 康太郎(Kotaro SHIBATA)
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館招聘研究員。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。2017年より早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点研究助手、2020年より次席研究員。同拠点で共同研究事業の運営とともに、歴史的な資料をふまえたサイレント映画の再現上映の試みを進める。早稲田大学総合人文科学研究センター次席研究員およびカリフォルニア大学ロサンゼルス校柳井イニシアティブ訪問博士研究員を経て、現在は早稲田大学演劇博物館招聘研究員。単著『映画館に鳴り響いた音:戦前東京の映画館と音文化の近代』(春秋社、2024年)で第46回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞。共著に『新派 SHIMPA:アヴァンギャルド演劇の水脈』(後藤隆基との共著、早稲田大学演劇博物館、2021年)、編著『声と音楽の映画史』(森話社、近刊)。
ファシリテーター
柳井イニシアティブコミッティメンバー:馬渕 花菜子
イベントに関する問い合わせ
- 柳井イニシアティブ事務局email: yanai.initiative★list.waseda.jp(★部分を@に変更してください。)