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【柳井イニシアティブ】Open Talk「巨人、大鵬、…引揚げ?―戦後日本における引揚げの遺産をめぐって」(5月27日開催)

Open Talk 巨人、大鵬、…引揚げ?―戦後日本における引揚げの遺産をめぐって

早稲田大学国際文学館を訪れる方々に、文学を読む面白さや文学研究の魅力を感じていただくための講演会を開催しております。今回はブリティッシュ・コロンビア大学のクリスティーナ・イ准教授によるトークをお楽しみください。

1960年代の日本では「子供たちはみんな、巨人、大鵬、卵焼きが好き」とよくいわれたのですが、この「巨人・大鵬・卵焼き」という流行語の背後には、日本の高度経済成長によってマスメディアと消費財が急速に発展・普及し、それが全国に浸透する大衆文化の誕生を可能にしたという歴史的状況があります。しかし、ジョン・リーが著書『Multiethnic Japan』で指摘されているように、皮肉なことに、これら「日本的」とされる表象は実際には「修復不可能なほど多民族的かつ多文化的」なものでした。すなわち当時の読売ジャイアンツの主力選手として活躍した王貞治は中華民国籍の父を持ち、大鵬はウクライナ系の父を持ち、そして現在も親しまれている卵焼きは鶏卵産業のグローバル化なしに存続しえなかったのです。

今回のオープントークでは、主に昭和の大横綱・大鵬に焦点をあて、彼の生い立ちと引揚げ体験をめぐる異なる物語を分析することで今も続く帝国主義と引揚げの遺産について解明します。

詳細

  • 開催日時:5月27日(火)14:00~15:00
  • 会場:早稲田大学国際文学館(通称:村上春樹ライブラリー)2階ラボ
  • 言語:英語&日本語
  • 参加:どなたでも無料で参加できます。
  • 主催:柳井イニシアティブ グローバル・ジャパン・ヒューマニティーズ・プロジェクト
  • 共催:国際文学館

チラシ

講演者

イ・クリスティーナ(Christina Yi)

ブリティッシュ・コロンビア大学准教授。コロンビア大学で博士号取得。2018年にコロンビア大学出版より『Colonizing Language: Cultural Production and Language Politics in Modern Japan and Korea』刊行。2023年に『Passing, Posing, Persuasion: Cultural Production and Coloniality in Japan’s East Asia Empire』の共編、2022年に金石範『鴉の死』の英訳刊行。

ファシリテーター

柳井イニシアティブコミッティメンバー:大木エリカ

イベントに関する問い合わせ

  • 柳井イニシアティブ事務局email: yanai.initiative★list.waseda.jp(★部分を@に変更してください。)
Dates
  • 0527

    TUE
    2025

Place

早稲田大学国際文学館2階ラボ

Tags
Posted

Mon, 21 Apr 2025

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