詳細
日時 | 2008年 2月 9日(土)~ 3月 8日(土) |
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会場 | 早稲田大学 大隈記念タワー10階 125記念展示室 |
時間 | 10:00~18:00 |
閉室 | 日曜・祝日 (2月10, 11, 24日、3月2日) |
主催 | 早稲田大学文化推進部 電話:03-5272-4783 |
協力 | 早稲田大学図書館 |
図書館が所蔵している資料で、これまでの図書館の展示でも好評をいただきました。「双六」と呼ばれる遊戯は古い発祥のものですが、近世になってからは、「絵双六」として庶民の遊びとして浸透しました。
浮世絵師が描いた、東海道五十三次など、盤面で旅をする「道中双六」、無一文を振り出しに長者をめざす「出世双六」など、趣向が凝らされるようになり、庶民に大人気となりました。
明治以降は少年少女の付録、商店の景品として、いろいろな双六が考案されました。一方、富国強兵や軍国主義などの国策宣伝の手段にも使われました。「双六」は単なる遊びでありながら、そこには江戸末期の開国から近代日本の形成にいたる時代背景が、浮かび上がってきます。「双六」を通じて、当時の人々が何を思い、どのように楽しんでいたのか、遊びを通して生きた庶民の姿を感じ取ることができます。
これら近世、近代の絵双六は一級の風俗資料であるとともに、当時の世相や思潮(時代相)を知る資料として貴重なものです。早稲田大学では学術・研究資料のほか、このような貴重な資料を多数、収集してきました。その一部をぜひ、この機会にご覧下さい。