本学は、2014年度から福島県白河市と地域連携事業を展開しています。
昨年は、白河市内に新たに開館した「白河文化交流館コミネス」での最初の文化交流事業に本学男声合唱団「グリークラブ」を派遣。新施設の歴史の幕開けにふさわしい、力強い演奏で会場を大いに盛り上げてくれました。
本年は初の試みとして、本学の誇る「早稲田大学津軽三味線愛好会 三津巴」「早稲田大学混声合唱団」の二団体を派遣。国内でも珍しい三味線サークルと、日本最大規模の大学合唱団の精鋭メンバーたちが白河を訪れました。
アウトリーチとしての地域交流
地域連携事業では、学生を派遣して交流事業を行う場合、学生と地元市民との交流も実施するようにしています。今回はコンサートの前日8月18日(土)に、老人ホームせせらぎ会津町と児童養護施設白河学園に訪れて交流を行いました。
せせらぎ会津町でのアウトリーチ
老人ホームせせらぎ会津町では「早稲田大学津軽三味線愛好会 三津巴」(以下、三津巴)がアウトリーチを実施しました。
アウトリーチでは、翌日のコンサートでも演奏予定の「東京音頭」「般若(三津巴オリジナル曲)」などを披露しました。
昔懐かしい三味線の音色に、思い出深い曲の数々。とくに「東京音頭」では曲に合わせて手拍子をしてくださる方もいらっしゃいました。また、「般若」では従来の三味線のイメージとはうってかわったアグレッシブな演奏を披露。三味線という楽器の面白さとともに、三津巴の演奏技術の高さを伝えることができたかと思います。
この日は30名ほどの方々に演奏を聴いていただき、入居者の方々をはじめ職員の皆さまにも大変喜んでいただきました。
白河学園でのアウトリーチ
児童養護施設白河学園では「早稲田大学混声合唱団」(以下、早混)がアウトリーチを実施しました。
アウトリーチでは、三津巴と同様に翌日のコンサートで演奏予定の数曲が披露されたほか、「オーケストラ」という輪唱の曲を、集まった30名ほどの子供たちと一緒に歌いました。
これは、学生と子供たちを「バイオリン」「クラリネット」「小太鼓」などのグループに分けて、それぞれのグループが違う旋律を歌い一つの曲を演奏するというものです。
大学生のお兄さん、お姉さんたちと一緒に歌を練習するというめったにない機会に子供たちは大喜び。練習最後の全員での合わせでは、素敵な「オーケストラ」の響きが学園にあふれました。
那須甲子青少年自然の家での公開練習
さらに、一日目の夜は学生たちの宿泊施設・那須甲子青少年自然の家でも公開練習を行いました。
最初は、なかなか珍しい機会の中、どんなお客様がどんな反応で聞いてくださるのだろうという不安を感じながら始めた公開練習。
練習を始めると、宿舎に泊まりに来ている小さな子供たちが興味を持って聴きに来てくださり、いつのまにか非常に温かな空気に包まれていました。
観客の皆様や自然の家の方々も、学生たちの司会や演奏の1つ1つに温かく丁寧なリアクションをしてくださり、のびのびとした素敵な時間を過ごすことができました。
白河市との文化交流事業の一日目は、和やかな雰囲気のうちに終了しました。
白河市×早稲田大学の文化交流事業 二日目はこちらから