2018年1月28日(日)に世界ハンセン病デー特別企画「朗読劇『あん』と映画『あん』」を実施いたします。ハンセン病に対しての社会からの偏見をテーマにした小説「あん」から発展した朗読劇と映画を一挙に大隈記念講堂で上演しようとする企画です。
朗読劇「あん」はこれまで大隈記念講堂では2回実施し、いずれも会場が感動の涙で包まれました(当日の様子はこちら)。
- 早稲田大学大隈記念講堂
- (左から)ピクルス田村さん、中井貴惠さん、ドリアン助川さん
- 中井貴惠さん
- 写真展 『ハンセン病を考えることは、人間を考えること。』(写真提供:日本財団)
大隈記念講堂では今回が最後の公演となり、小説も映画も朗読劇も「あん」はみな少しずつ異なることも感じていただきたいため、今回は朗読劇に加えて映画の上映会もセットとすることといたしました。
小説「あん」の原作者であり朗読劇にも出演する、本学卒業生のドリアン助川さんからのメッセージを頂戴いたしましたのでお知らせいたします。
「あんとあん」 ドリアン助川
生きることの普遍的な意味を、ハンセン病の元患者の人生を通じて描こう。この決意から始まった創作の旅は、彷徨の歳月の果てに、全部で十一のパターンの物語を生み出した。だから、小説も映画も朗読劇も『あん』はみな少しずつ違っている。その少しの違いが大きな意味を持つ。終わり方もすべて異なる。
多くの読者を得るにいたった小説『あん』。
カンヌ国際映画祭のオープニングフィルムになり、全世界を魅了するにいたった映画『あん』。
原作者と朗読の第一人者による生の舞台であり、なおかつ元患者さんから、これが本当の自分たちの気持ちを表わしていますと言われた朗読劇『あん』。
これらが一同に会するのだから、早稲田の杜での『あん』の祭典は長い旅路の頂点となろう。
大隈記念講堂での『あん』の公演は、これが最後となる。朗読劇と映画の前に、中国のハンセン病隔離村に一身を捧げてきた早稲田の友、原田燎太郎さんを迎えられるのはひとつの象徴的なできごとだ。朗読劇『あん』、映画『あん』、そして原田さんのトーク。ぜひ堪能していただきたい。
世界ハンセン病デー特別企画「朗読劇『あん』と映画『あん』」
日程・内容
2018年1月28日(日) 開場13:30 開演14:30
第1部 14:30~15:00 ボクはどうしてこの一点に青春を燃やしたのか(30分)
出演:原田燎太郎(NPO家-JIA-事務局長)×ドリアン助川(作家・ミュージシャン)
<休憩>
第2部 15:15~16:45 朗読劇あん(90分)
出演:中井貴惠・ドリアン助川・ピクルス田村(Gt)
<休憩>
第3部 17:00~19:00 映画あん (113分)
監督:河瀬直美 出演:樹木希林・永瀬正敏・内田伽羅他
日本財団フォトグラファー富永夏子写真展 「ハンセン病を考えることは、人間を考えること。」
会場ロビーにて当日開催(13:30~19:30)
会場
早稲田大学 大隈記念講堂
料金
全席自由 一般¥3000 学生割引¥1500 ※当日券+¥500
チケット半券をお持ちの方にはリーガロイヤルホテル東京でお食事・お買い物割引が受けられます。
チケット販売
[TEL] 050-5525-1493(平日11:00〜18:00)
[TEL] 0120-240-540(平日 10:00〜18:00)
主催・制作・問い合わせ
オンザフィールド 050-5525-1493(平日11:00~18:00)
協力
あんのまち東村山実行委員会|エレファントハウス|東京都人権啓発センター|日本財団|ハンセン病問題支援学生NGO橋-Quio|ポニーキャニオン|ポプラ社|(50音順)
早稲田大学文化推進部|早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター