8月8日から13日の日程で、本校生徒7名が中華人民共和国の北京市を親善訪中で訪れました。天候の影響で行程の一部変更がありましたが、参加生徒は親善および異文化の理解に努めるとともに、各自がそれぞれの研究テーマを持って積極的に追究しました。
また、9月24日に中国大使館教育部で行われた事後報告会で研修の成果を発表しました。
主 催: 日中国際交流協会
参加校: 浦和学院高等学校・海城高等学校・慶応義塾女子高等学校・実践女子学園高等学校・早稲田実業学校高等部・早稲田大学高等学院 (計6校・生徒27名)
- 現地での日程は以下のとおりです。
- 8月8日 羽田空港集合(15:00) 台風8号の影響で羽田空港にて待機(27:15頃出発)
- 8月9日 東京→北京 北京語言大学訪問 現地大学生と交流・歓迎会
- 8月10日 八達嶺長城(万里の長城)・天安門広場・王府井の見学 在北京日本大使館員・伊藤忠商事社員の方との懇談 京劇鑑賞
- 8月11日 (雷雨の影響により西安へ移動できず、翌日以降の研修を北京に変更)
- 8月12日 天壇公園見学 北京→東京
解散
北京では、明代に築かれた八達嶺長城や、明清代の宮殿として使われた故宮などを見学し、その歴史を肌で感じました。さらに、現地の学生との交流によって親善に努めるとともに、北京の伝統的な料理を介して中国の文化を感じました。
(以下、研修を終えた参加生徒の感想)
私はこの中国研修を通して、現地を訪れてこそ知ることのできるものを発見できたと思います。日本人にとって、中国は地理的に隣国であり、また、最大の貿易相手国でもあります。また日本と中国は太古の時代から交易をしていた国という一面もあります。 しかし、そのような関わりをもってきた中国の近頃のイメージは、時としてよくないものです。インターネットなどの普及により、昔に比べ、他国の情報を簡単に得ることのできる時代となっている反面、それらの情報が事実か否かの判断は、私たち受け手にあります。中国研修参加以前、大気汚染により、北京や上海の主要都市を中心に「マスクをつけないと生活できない」といった話を聞いたことがありました。事実として、北京市内の空は白く霞んでいましたが、現地では、マスクの必要性を感じませんでした。つまり、日本で発信される情報とは異なっていたということになります。
また、中国に行って驚かされたことは、電子マネーの普及という点です。スマートフォンなどを利用した電子マネーの普及率は95%を超えており、北京ではこのモバイル決済を利用したレンタサイクルが街中に設置され、設置台数は世界一とのことでした。
このように日本では、あまり知られていない進んだ中国という現実も多々ありました。中国は、日本にとって切っても切れない関係にあり、これからも関係を持ち続ける国です。その国の現状をこの目で見ることができたことは、本当に貴重な機会であり、これからは、中国と日本をつなぐ架け橋としての役割を果たしていく必要があると再認識しました。