3月21日(土)、高校3年生の本間義隆君の論文「飯縄信仰と中世社会——分裂・移住・再興の史的考察——」が、「令和7年度 第24回櫻井徳太郎賞」(板橋区主催)の高校生の部で最優秀賞を受賞しました。
この論文は、在学中の2024年度に「民俗学プロジェクト」を立ち上げた本間君が、「高等学院同窓会学術研究奨励金」を受けるなどして、現地調査を重ね、史料を読み込んで、地道に進めた研究の成果をまとめたものです。長野県長野市に聳え立つ信仰の山である飯縄山(いいづなさん)を舞台として、中近世移行期における地方山岳修験と戦国大名権力の関係について論じ、一般の地域史研究と同じ目線で研究を実施した点が特に評価されました。
なお、本間君は3月20日(金・祝)の卒業式において、本年度の「高等学院学芸賞」を授与された生徒の一人です。
【本間君からの受賞のコメント】
この度は学院ホームページで私の拙い研究が紹介されると知り、大変光栄に思います。そして、学院三年間の素晴らしい学びに関わってくださった全ての先生方、学院生諸君に感謝を申し上げたいです。
上石神井での私をご存知の方々からすれば、地方山岳信仰の実証研究という、私の民俗学プロジェクトでの学術的関心の方向性に少なからず疑問を持たれるかと思います。実際、学院生活において私は、歴史学、社会学、哲学、文学といった幅広い「学問」とそれらの深淵な理論の世界に魅了され続けてきました。
学問という形式に則して、“あらかじめ答えの用意されていない問い”を考えていく以上は、古今東西津々浦々の「知」を総動員させる必要があります。どれだけ自らの足で立ち、反骨精神を持つことが出来ていたとしても、或るアイデアを形にする作業は到底人間一人で成し遂げられるものではありません。それを乗り越えさせてくれたのが高等学院であり、上石神井のキャンパスに横溢する唯一無二の空気感だと思います。
最後に、学院の後輩へ伝えたいことがあります。「学院生であること」や「自由」といった価値を、あたかも自明なものであるかのように扱い、甘んじて受け入れ、無批判に標榜することの危うさを自覚してほしいです。学院らしさ、自由な環境をフル活用して学院生活を謳歌してきた人間は、これまでも創造的な情熱と一方的な専門性のもとこれを磨き、実行し、創り出す努力をしてきました。これからの学院を作っていくのは皆さんです。心から応援しています。この今を駆け抜けてください。
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