6月18日(水)に課外講義「これがサイエンスだ!」の2025年度第3回講義として、化学科教諭の中村純先生から「納豆に酢をかけると?」というタイトルで講義が行われました。前半は、高分子化合物の一般的な性質に触れた後、納豆の粘り気の成分である高分子電解質(ポリγグルタミン酸ナトリウム)が酸性になると粘り気を失う理由について詳しい説明がありました。また後半は、ネバネバ食品の多くには種々の高分子電解質が含まれること、その高分子電解質を用いた環境負荷の少ない材料が開発中であることについても講義がありました。身近な物質と高分子化学の理論の関わりに興味を持った生徒が多かったようで、普段の授業で扱うことが少ない高分子化学の深淵なる世界に触れる機会となりました。