本学院の卒業生(40期生)で、早稲田大学政治経済学部経済学科1年の栗田紬生さんが、2023年3月20日に青山学院大学で行われた日本地理学会2024年春季学術大会高校生ポスターセッションで、卒業論文「ハザードマップの読図を助けるワークシートの作成とその評価」をポスター発表しました。この研究では、気象庁が公表しているワークシート『わたしの「大雨の時にどう逃げる」』を用いて、ハザードマップの読み取りを助けるワークシートの内容を検証し、より分かりやすいワークシートの作成を試みました。まず、既存のワークシートによる水害ハザードマップの読図実験を行い、災害リスクや避難行動を読み取る際の指示や過程で改善すべき点を明らかにしました。次に、それらを踏まえたワークシートによる読図実験を行い、読み取りの効果を検証しました。
ポスター発表は計75件にものぼり、当日は全国各地から高校生が集まりました。交流会では、発表者がグループごとに分かれ、お互いに各自の研究を簡単に紹介しあいました(写真下)。会場でのコアタイムでは、地図学や防災・災害を専門とする多くの研究者や高校の先生の目に留まり、活発な議論が交わされたほか、複数の参加者から質疑応答が途切れない程の大きな反響でした(写真上)。
日本地理学会2024年春季学術大会 高校生ポスターセッション 発表者リストはこちら
https://www.ajg.or.jp/20240308/20556/