8月1日(土)〜8月7日(金)の日程で台湾の宜蘭大学で開催された、Intelligent Ironman Creativity Contest2026(IICC)に参加しました。このコンテストは台湾教育部(日本の文科省)が主催し、國立台湾大学が実施する国際コンテストです。台湾全土から1チーム6名(複数校合同チームも可)の中から日本の甲子園大会のように地方予選と準決勝を勝ち上がった27チームと国際8チームが決勝で競う形です。当初は台湾国内だけの大会でしたが、2005年より現在のような国際大会になりました。本庄学院は2005年の第1回から招待参加をしています。
大会は大きくパフォーマンス部門と最終課題部門に分かれます。最終課題は3日間をかけて実施されます。その中には、バーチャルマネーを得るためのタスクにおいて協賛する企業賞があったり、より多くのタスクを獲得したチームに賞が与えられたりと数多くの賞が存在します。最終課題は5分間の説明プレゼンと質疑応答を求められますが、評価項目であるチームワーク賞・今年の課題の出来に対するBlind Box賞・プレゼンテーション賞・ポスター賞が授与されます。課題のルールは複雑で、要はタスクを解決してバーチャルマネーを稼ぎ、そのお金を使って課題表現の材料を購入し、課題を表現するわけですが、ローン制度があったり、バーチャルマネーを2倍にするカードが使えたりとルールは大変複雑です。運営はすべて高校時代にこの大会を経験した大学生のボランティアでなされることも特徴です。AIやICTが当たり前のこの時代にあってなお、課題を解決する3日間はスマホ・PCが没収され、すべてチーム員のディスカッションと共同作業で課題が進められます。また、表現にはデジタルを用いず、小学生の自由研究のように紙と木材、電気回路、絵の具、マジックといったアナログな表現手段にこだわっていることもこの大会の大きな特徴であり、ここに台湾側の教育へのこだわりを見ることができます。
今年度本庄学院のチームWASEDAは、パフォーマンス・最終課題でグランプリを獲得し、加えて企業賞を受賞することができました。以下に、その様子を報告いたします。また、以下はIICCのオフィシャルな新聞です。
8月1日(土)
8:30 羽田空港集合
14:30 台北松山空港到着、スタッフの出迎えを受ける。大型タクシーで宜蘭大学へ移動。
16:00 寮へチェックイン
18:00 夕食後、インターナショナルチームへのルール解説
8月2日(日)
8:00 インターナショナルチームは遠足へ出発。
9:30 National Center for Traditional Arts in Wujie, Yilanに到着。ここは、特に宜蘭県周辺の文化芸能や産物を紹介することを目的とした場所で、庭園を基調とした園内には昔の台湾の町並みが多くの商店やレストランで再現されている。

入口で国際チームの記念撮影
13:30 劇場で劇団の京劇のパフォーマンスを鑑賞。
16:00 宜蘭大学到着
17:00〜18:30 開会式・パフォーマンス大会。投票後、バスで夕食会のレストランへ移動。
19:30〜21:30 歓迎夕食会。食事終了後、投票の開票。チームWASEDAとチリのチームが同数で優勝を分け合った。

パフォーマンスの投票結果、一番高いのがWASEDAとチリのチーム
8月3日(月)
7:30 最終課題の発表。今年のテーマはメインテーマが”Mind Control Alchemy”でサブテーマが”Blind Box Cure for “the hell of boredom””であった。要は高校生活において、AIやネットに頼らず、高校生活を活性化させるblind box(わかりやすく言うとガチャガチャのようなもの)をクリエイトするということである。blind boxで得られる中身についてはいろいろな条件が付けられ、また最終日の5分間のプレゼンテーションの中身についても条件が付けられた。
8:00 課題開始。
8月4日(火)
課題
8月5日(水)
課題
8月6日(木)
8:00 課題終了。
11:00 審査開始。それぞれのチームは訪問する審査員に対して、5分間のプレゼンテーションと質疑を行う。

チームWASEDAのプレゼンテーション
14:00〜15:30 審査員による議論。
15:30〜17:00 閉会式、表彰。本庄学院はタスクに対する企業賞と最終課題のグランプリを得ることができた。企業賞のスポンサーは台湾国内のポップコーンとジュースの会社であり、食べきれないだけの箱に入ったポップコーンと瓶入りのフルーツジュースを授与された。これは、持ち帰ることが物理的にできないので、残念ながらスタッフで分けてもらうことにした。

表彰の様子

表彰後のインタビュー
17:30 台北へ移動。ホテル泊。
8月7日(金)
17:00 台北松山空港から予定より1時間遅れで離陸。
21:00 羽田空港到着、解散。
このようにしてIICCは終了しました。チームWASEDAの作品は、他のチームと比較しても客観的に非常にクオリティが高いものでした。またプレゼンテーションも見事でした。
追記:宜蘭市は台湾が生んだ世界的な童話作家Jimmy Liuの生誕地です。町中の至る所に彼の童話の場面を表現するオブジェや壁画があり、酷暑の中でしたが、街歩きは魅力的でした。Jimmyの童話がお好きな方は、是非一度訪問することをお勧めします。





