2025年度の科学系の課外講義である「これがサイエンスだ!」が始まりました。
4月25日(金)に第1回講義として、数学科教諭の太田洋平先生から「射影平面と代数曲線」というタイトルで講義が行われました。
この講義では、比の空間として、射影平面を定義し、その性質を詳しく調べることで、射影平面がどういった形をしているのかについて考察を深めました。また射影平面上に二次曲線を表現し、ある意味で楕円・双曲線・双曲線が同一の対象であることを学びました。
最初の段階では、受講者は抽象的な定義に戸惑っていましたが、途中から射影平面が「視える」ようになっていったようです。受講生からは「始めは何をしているのかあまり分からなかったが、段々と全てが繋がっていく感覚が楽しかった」、「どこを基準にするかで放物線なのか双曲線なのか変わるのがとても面白かった」などの感想が寄せられました。
5月1日(木)に第2回講義として、数学科教諭の太田洋平先生から「平面代数曲線とその特異点解消」というタイトルで講義が行われました。
この講義では、まず射影直線を定義し、平面上の一点を射影直線に置き換える「爆発」という手法について学びました。また、平面上の代数曲線の特異点において、この「爆発」という操作を行うことで、特異点を持った曲線が滑らかな曲線へ変化する様子を観察しました。受講者はただ計算をするだけでなく、GeoGebra という数学ソフトウェアを用いてこの様子を描画し、理解を深めました。
受講生からは「GeoGebraで実際の形を見てみたことで理解が非常に深まって面白かった」、「自分でグラフは描けなかったけど、プロジェクターのグラフを見て理解することができたので楽しかった」などの感想が寄せられました。