学校法人早稲田大学とタカハタプレシジョン株式会社カーボンニュートラルに資する寄付チェア制度設置の契約を締結
学校法人早稲田大学(所在地:東京都新宿区、理事長:田中愛治、以下「早稲田大学」)およびタカハタプレシジョン株式会社(所在地:東京都新宿区、代表執行役社長:山本康雄、以下「タカハタプレシジョン」)は、2023年7月21日付けで、「カーボンニュートラルに資する寄付チェア制度設置の契約」(以下、寄付チェア契約)を締結しました。
また、寄付チェア制度に賛同いただき、多額のご寄付をいただいたことへの感謝を込めて、2023年10月19日、早稲田大学大隈会館にて感謝状を贈呈しました。

(右から)タカハタプレシジョン 山本康雄代表取締役社長、早稲田大学 田中愛治総長
寄付チェア契約の目的
寄付チェア制度は、寄付金を原資に基金を設置し、基金の果実をもって「専任」教員を新たに雇用することで、定年までの「永続」雇用が可能となる試みです。本契約の枠組みのもと、「寄付チェア教員」を配置し、早稲田大学が保有するカーボンニュートラル研究分野の知見とタカハタプレシジョンが培ってきた高精度な金型設計、金型製造、精密測定およびその成形技術、さらに新規なエネルギーデバイス材料などに係る研究開発の知見と技術を融合させることで、両者のみならず、日本、さらには世界に貢献する技術開発成果の創出・研究力の向上、また中核人材の育成の強化を目指します。本寄付チェア契約は、早稲田大学とタカハタプレシジョンがともに、産学連携に基づくカーボンニュートラル社会実現に向けた研究教育機能の強化と社会実装を目的とし、寄付チェアを創設する契約となります。本目的を達成するため、早稲田大学とタカハタプレシジョンは、次世代技術の鍵となる有機エレクトロニクス分野およびアルカリエネルギーデバイス分野、また従来より同社の強みである高精度成形・製造技術の更なる高度化などに関する共同研究の推進や高度専門人材の育成など、カーボンニュートラル社会実装について連携し、協力を図ってまいります。
感謝状を贈呈後、田中総長と本間常任理事、山本代表取締役社長、西藤知久取締役、渡邉修久常務執行役員にて今後の連携について懇談を行いました。
本学出身の山本社長より、「早稲田大学の化学系分野研究者はかなり強力な布陣となっている。オール早稲田、オールジャパンでこの分野の技術開発を牽引していきましょう」という力強いお言葉をいただき、特に「有機エレクトロニクス分野」の研究連携と発展について、懇談は大いに盛り上がりました。
今後の取り組み
これまで、企業から大学への高額寄付については多く見受けられましたが、企業にとっては高額の寄付であっても単発の支援にとどまり、大学との持続的な関係を構築することが困難な状況でしたが、本寄付チェア制度により、単発の寄付にはない持続的な関係性の構築が可能になっています。具体的には、寄付チェア契約の枠組みのもと、早稲田大学カーボンニュートラル社会研究教育センターに寄付チェア教員を配置し、この教員が中心となりカーボンニュートラルに係る人材育成、研究開発を集中的に実施します。これらの取り組みを通じて得られた成果は、両者のネットワークを活用しながら、地域・社会全体への適用拡大を図り、2050年カーボンニュートラル社会の実現に向け、同分野のさらなる研究力向上と人材育成の強化を目指します。

(右から)西藤知久取締役、渡邉修久常務執行役員、山本康雄代表取締役社長、田中愛治総長、 本間敬之常任理事