2021年11月1日、早稲田大学は研究推進×人材育成×社会貢献の三位一体によるカーボンニュートラルの実現を目指すため、「Waseda Carbon Net Zero Challenge 2030s」を宣言しました。この宣言に先立ち同年10月、石油資源の循環による環境負荷の低減(CO2排出削減)の啓発を目的に、本庄高等学院とサントリー食品インターナショナル株式会社との共同プロジェクト「『ボトルTOボトル』水平リサイクルを考える ~身近な事例を通してSDGsと向き合う~」を実施しました。
最終課題としてアイデアコンテストを開催。テーマは「飽きられずに長く使ってもらえるようなリサイクルボックス」。参加した本庄高等学院の生徒からは、自由な発想あふれる様々なアイデアが発表されました。生徒たちの熱い提案を聞き、早稲田大学とサントリーは、このアイデアを提案に留めず、カタチにすることでさらなる学びにつなげたいと考え、「リサイクルボックス賞」を受賞したアイデア『3秒チャレンジリサイクルボックス』の具現化を目指し、2021年12月より本庄高等学院の有志生徒メンバーで制作を進めてきました。
具現化にあたっては、日ごろ早大理工生の実験教育を担当している技術職員がファシリテートしながら、高校生メンバーが企画から製作まで一貫して主体的に取り組み、新しい学び、失敗と成功を繰り返す試行錯誤の中からアイデアをカタチにしてきました。原案をもとにメンバー全員で意見を出し合い、より継続的にリサイクルを続けたくなる工夫なども議論して盛り込みました。試作品を自作し、使ってみる中で生まれた気づきを繰り返し反映させて実現性を高めたのはこのプロジェクトの目的でもあり、大きな特徴です。
現在、リサイクルボックスを本庄高等学院に設置し、ボックスの有効性について検証しています。
関連情報
- サントリーとの企業連携プログラム「『ボトルTOボトル』水平リサイクルを考える~身近な事例を通してSDGsと向き合う~」
- 3秒ルールがここにも!? 高校生が発案したあるものとは(東京ヘッドライン)
- “3秒チャレンジ”リサイクルボックスでペットボトルを楽しく回収、高校生による発案・実現を早稲田大学がサポート(食品産業新聞)
- 2022年5月25日、日本テレビ「news zero」において、“<今だから#つながるニュース>3秒ルール”として紹介
写真でみるリサイクルボックス創出プロジェクト
- 【試作ゼロ号機】初期検討モデル(段ボールで試行錯誤)
- 【試作初号機】プラスチック段ボール製 実物大検討モデル
- 電動工具で板に穴を開ける(WASEDAものづくり工房にて)
- 【試作弐号機】木製パネル製 高強度試作モデル(製作途中)
- 試作した電子回路を配置
- ペットボトル投入口の仕上げ加工

リサイクルボックス完成
サントリー×早稲田大学本庄高等学院×早稲田大学 連携教育プログラム ーリサイクルボックス創出プロジェクトー
- 活動期間
2021年12月22日(水)~2022年3月24日(木) - 活動場所
早稲田大学西早稲田キャンパス
早稲田大学本庄高等学院 - プロジェクト支援
早稲田大学総務部総務課
早稲田大学教務部高大接続推進課
早稲田大学本庄高等学院 - プログラム管理・技術支援
早稲田大学理工センター技術部
WASEDAものづくり工房
協力・連携
ご参考
早稲田理工の実践教育の一翼を担う技術職員ウェブ(早稲田大学理工センター技術部)
文理融合型の実践的な学びの場 WASEDAものづくり工房