テーマ
ぼくたちが「変えなきゃいけない!」 ~活動を通じて見えた社会の課題~
金賞 チャータースクールへの教育支援~ハワイ編~
自ら「舵」を取る
勉強に集中できない環境の子どもALOHAと、一見順調に歩みを進めている早大生せんちゃん。両者に共通することは?
ふたりを海原の船にたとえて、自分たちの現地活動のあり方について、そしてALOHAやせんちゃんの将来の「舵」について考えます。
活動
“Learning by Teaching” をテーマとして掲げ、春、夏に2週間ハワイ島ボルケーノ村を訪問し、教育支援をしています。
チャータースクールと呼ばれる地域主体で運営されている学校で、春渡航では日本語授業や文化交流を、夏は現地の先生方のアシスタントや教育方法のレクチャーを受けるという活動を行っています。
来場者のコメント(感想・良かった点・改善点)
- プレゼンの形式が印象的で、二つの異なる境遇にいる人々と比較して共通の解決策を練っているのが興味深かった。
- 最初はハワイでボランティアをする必要があるのかな?という印象を受けたが、ハワイの「裏」の部分を知ることができて良かった。
- 将来の自分について、他人が引いたレールに乗るのではなく、自分で考えた道を歩くことの大切さを再確認できた。
- ハワイの子どもには学ぶことへの意欲を持ってもらう。では、ボランティアする側の学生にとっては何が得られる活動なのか知りたいと思った。
銀賞 まつだい早稲田じょんのびクラブ
豪雪地帯の高齢化した集落での活動で、地区の60~70代の役員さんたちとのやり取りや、役員さんより上の世代の老人たちのお宅で聞いたお話から、私たちが気づいた問題とは?
地区の意思決定の仕組みや、東京の学生である自分たちだからこそできることは何か、考えてみました。
活動
新潟県十日町市松代地域の特に「限界集落」とされる蒲生集落をフィールドとして活動しています。
- ①「つながり」をきっかけに松代の方々の「幸せ」を実現する
- ②「つながり」を通して大学生自身も学ぶ
という活動理念の下で蒲生集落の高齢者から松代地区の小中学生まで、地域住民との交流を図るためのイベントを企画運営しています。昨年は大学内での映画上映を企画。
来場者のコメント(感想・良かった点・改善点)
- 現地の方の声があり、臨場感のあるプレゼンだった。高齢者社会について考えさせられた。
- かわら版は、押し付けにならない情報収集・発信の場となり、素敵だと思った。
- 昔ながらの運営体制が残るコミュニティに学生が入っていくだけでも大変なのに、そこに溶け込み集落の活性化を促す姿勢に感銘を受けた。
- なんとかしたいという気持ちが伝わってきたが、最終的なゴールや理念など、もっと大きなテーマも知りたかった。
銅賞 食と子どものひろば三芳村
私たちが変えたいこと ものさしの多様性を見失っている社会
「けんたくん(仮名)はいつもスタッフさんが説明をする時に遊んでいたので、 気になっていました。 しかし、スタッフさんの卒業あいさつを一番前で真剣に聞き、子ども扱いをしないスタッフさんに懐いているところを見て、彼への見方が変わりました。」
プロジェクトのワークショップに参加した保護者からのメールがきっかけで、限られたものさしで判断する社会に疑問を持ったメンバーは……
活動
2012年より学生が主体となり団体立ち上げ、現在学生5名で活動中です。 学生向けの有機農業体験、里山整備活動に加え、三芳の方々のご協力のもと新たに子どもたちと一緒に田んぼ作り・里山遊びの企画を始めました。
2014年度からは、三芳へ来てもらうためのステップアップとして、千葉市青葉の森公園の自然の中で子どもたちと一緒に遊ぶ企画もスタートし、 子どもたちと一緒に楽しみながら、一歩一歩成長中の団体です。
来場者のコメント(感想・良かった点・改善点)
- ありのままでいるのを認められるのは難しい時代なのかもしれないが、自由になれる場所があるのはとても大切だと思った。
- 地域密着型のボランティアで、子ども・保護者・大学生それぞれにとって学びのある活動が、とても新鮮に感じた。三芳村に行きたくなった。
- 団体の取り組みにとても興味を持った。実際行われた活動の動画を見たかった。
- 実体験を通しての話や図は、とても具体的で分かりやすかった。抽出した課題がまさに社会をとらえていると感じた。
銅賞 日本ルワンダ学生会議
ヘンケン→ヘンケン
「アフリカなのに発展しているんだね。」ルワンダの写真を見せた時、友人の言葉「なのに」に引っかかりました。
なぜアフリカには、貧困と紛争のイメージがあるのだろう。ルワンダの人たちとの交流を通して、自分の身の回りや社会で起きていることを考え、ヘンケンをヘンケンに変えていくには……。
活動
日本とルワンダの大学生間の学術・文化交流を通して「相互理解」を目指す団体です。学生が主体となり、年2回ルワンダと日本において本会議を開催します。
本会議では学生会議やフィールドワーク、企業訪問、ホームステイを行い、相手や相手国を理解する機会とします。また勉強会やイベントの開催・参加を通じて、日本国内においてルワンダを学ぶ機会を随時設けています。
来場者のコメント(感想・良かった点・改善点)
- 「無意識の伝染」という名の先入観を取り除くことの重要性が伝わった。偏見の原因を的確にとらえていた。
- ルワンダのことだけではなく、情報の選択という身近な話題から始まり、引き込まれました。
- SNSの発達により、興味のある環境をカスタマイズできてしまうことが、偏見を加速させていることに驚き、一つの視点だけに固執することの危険性を感じた。
- 目的やテーマが分かりやすかったが、プロジェクトの活動目標と具体的な活動例を示してもらえれば、活動内容がより理解できると思う。