Gender and Sexuality Center早稲田大学 ジェンダー・セクシュアリティセンター(GSセンター)

Student Guide

ガイド

Privacy Protection and Accommodations regarding Name and Gender Marker

修学/授業に関すること

性別情報の管理・変更

本学では各種証明書(健康診断証明書を除く)、出席簿、手続書類から性別欄を削除するなど、本人の意図しない形で法律上の性別(学籍上の性別)が公表されることがないようにすべく、厳重に管理しています※。万が一、アウティング(本人の了解を得ずに、性的指向や戸籍上の性別等の公にしていない個人情報を暴露する行動)の被害を受けた場合や、その他学生生活においてご不安な点があれば、いつでもGSセンターに相談してください。 

※ 現在、本学は法律上の性別情報を取得していますが、性別情報を含む学生個人に関する情報は学生所属箇所の職員の他、教務担当・学生担当の職員など、業務上必要な担当者のみに取扱い権限を付与しています。 

出席簿(授業名簿) 

各授業科目の出席簿やWaseda Moodleには性別の記載はありません。 

証明書の性別記載 

本学で発行する証明書関係書類のうち、学内外の関係箇所への申請書類によっては、性別記載が求められる書類(健康診断証明書、通学証明書など)もあります。手続きをする上で、ご不明な点、ご不安等がある場合は、GSセンターに相談してください。 

性別情報収集の必要性の見直しに関する取組み (ダイバーシティ推進室)

本学では、性別情報の収集を必要最小限に止めるため、本学が学生・教職員等に提出を求める書類について、現在、検証を行っています。その結果、不要と判断された場合には「性別欄」を削除する対応を進めています。今後、全学的な検証を経て、合理的な理由(下記参照)に基づき、引き続き性別情報の収集や記載を行わざるを得ないとの判断に至った書類についてはリスト化し、一覧表にして開示する予定です。詳細は以下をご覧ください。

性別情報の変更について

現在、学籍上の性別は法律上の性別に紐づいているため、法律上の性別を変更しなければ学籍上の性別を変更することはできません(2021年3月現在)。本人の法律上の性別表記に変更があった場合は、現在決まった書式での申請方法がないため所属学部・研究科等の事務所と相談の上、変更手続きを行うことになります。変更手続きをする上で、ご不明な点、ご不安等がある場合は、GSセンターに相談してください。

氏名変更・通称名使用

法律上の氏名変更について 

現在、本人が法律上の氏名を変更した場合は、所属学部・研究科等事務所にて変更手続きを行ってください。 

  1. 公的機関発行の書類であること 
  2. 現在の氏名と旧氏名が判別可能な書類であること 

(例)戸籍謄本、戸籍抄本、運転免許証、住民票、住民票記載事項証明書など  

通称名使用を希望する場合 

法律上の氏名を変更していない場合でも、本学では以下の理由に該当し、認められた場合には、法律上の氏名とは別に通称名を登録し、使用できます。必要書類を準備のうえ、所属学部・研究科等事務所にて手続きを行ってください。 

通称名使用願

トランスジェンダーやノンバイナリーなどの学生が通称名使用を申請する場合は、「③その他」に該当します。その場合、「通称名使用願」とともに提出する「理由の正当性を補足するもの」としては性同一性障害等、性別違和があることの分かる、医師の診断書が考えられます。通称名の使用を希望しているものの、現在通院中あるいはこれから通院する予定等で診断書を持っていない場合は、まずはGSセンターへ相談してください。

通称名の使用が認められた場合、各種書類に記載される氏名は、以下の通りです。

なお、通称名を使用する場合、通称名と本名との認証に関しては、本人の責任において行っていただくことになります。

通称名使用申請にあたっての注意事項 

  • 書類関連の変更に関する諸注意

現通称名使用願を申請し承認された場合には、一部証明書等で本名(あるいは本名と通称名の併記)を希望しない限りは、原則、学生生活上のあらゆる氏名が通称名となります。

(例)学生証の氏名
出席簿の氏名
   WasedaMoodle等に表示される氏名
   Wasedaメールの差出人として表示される氏名
   保護者等へ送付される通知文書に記載される氏名

手続き上は保護者等の捺印や同意書は求めていませんが、以下の場合のように本人が大学で通称名を使用していることを保護者等が知らない場合には、思わぬトラブルに発展することも想定されます。

(例)ペアレンツデーなどで保護者等が来校する場合
   保護者として大学のイベントに参加する際、学生の氏名が必要な場合
   大学から保護者等へ成績通知書、その他お知らせ等を発送する場合
   事件・事故等の緊急対応が必要な場合(大学から保護者等や身近な人、あるいは医療機関に連絡を取る場合)

通称名使用申請をするにあたり、参考にしてください。なお、通称名使用申請ができない場合でも、科目担当教員に配慮願を出すことで、授業中の呼称を変更するなどの一部の対応について可能な場合があります。詳細についてはGSセンターにご相談ください。

  • 通称名使用時における本人名義口座への振込について

(早稲田大学学生健康増進互助会、スチューデント・ジョブ、奨学金等について) 

通称名使用が認められている場合、早稲田大学学生健康増進互助会(学生早健会)の医療費給付を受ける際、学生早健会の会員証である「学生証」と、「保険証」や「本人名義口座」、「領収書」の名前が一致しないことがあります。その場合でも、どちらも同一人物であることを確認できれば、申請できます。 

また、学内でのスチューデント・ジョブ(RA、TA、研究補助者、臨時職員、試験監督員、派遣スタッフ、委託業務等)や学内奨学金に関しても同様の扱いです。ただし、日本学生支援機構および学外団体が運営する奨学金に関しては別途手続きが必要な場合がありますので、奨学課までお問い合わせください。

授業・ゼミでの配慮願い

通称名の使用申請ができず授業における呼称や敬称を個別に希望する場合などには、授業・ゼミで個別にその意向を伝えることが必要となる場合があります。本学では、教職員向けに「セクシュアルマイノリティ学生のための教職員ガイド(第三版)」内でガイドでは、その場にLGBTQ+学生がいることを前提として接すること、共通の敬称を用いること、語学の授業で三人称を使用しなければならない場合に本人が使われたい三人称を聞くこと、合宿時の配慮を聞くことなどをお願いしています。学生が教員に直接配慮の申し出をすることもできますが、不安や心配、困難があるときは、GSセンターが学術院事務所や教員との間に立って「配慮願い」を作成し、伝えることも可能です。詳細はGSセンターにご相談ください。

▶相談例

  • 通称名を使用すると親にも通称名で書類が送られてしまうので、授業内でのみ呼ばれたい名前の使用を希望
  • ジェンダー二元論に基づかない敬称や三人称を使うよう希望
  • ゼミ合宿で自分の生活上のジェンダーでの部屋割りと、入浴時の個別利用を希望
    など  

教育実習・介護等体験

教育実習や介護等体験の受入先は、学外機関での実施になります。トランスジェンダーの学生が望む性別での実施を希望する場合、事前に受入先に本学を通じて相談することができます。

受入先との相談・調整には時間がかかるケースもありますので、事前登録時など可能な限り早い段階でご相談ください。ご相談にあたり不安がある場合には、GSセンターにご相談ください。

ただし、受入先はすべて学外の機関となりますので、受入先の設備等の都合により、必ずしも希望に沿えるとは限りません。

留学の対応

【日本→海外 / 派遣留学生サポート】

受け入れ協定大学との連携体制

早稲田大学は約700校の海外大学と協定を結んでおり、留学センターではできる限り本人の希望に沿った留学先を選べるようサポートしています。留学先を検討するに当たって、寮や大学施設の状況などについて、ホームページ等で情報が得られず、受け入れ先の環境に不安がある場合には、留学センターにご相談ください。相談内容をうかがいながら、協定校への確認・対応の相談をすることができます。

留学センター [email protected]

また、性的指向に関する法律上の扱いや、トランスジェンダーの権利用語については国によってさまざまです。留学先の「国」を検討する際には以下のような資料が参考になります。

【海外→日本 / 留学生サポート】

早稲田大学では、留学生が日本や早稲田大学での生活で孤立しないよう支援をしています。GSセンターの相談では英語を話せる職員が対応をしますが、専門性によっては通訳を介する場合もありますので、ご了承ください。

トランスジェンダー学生の受け入れ体制

トランスジェンダー学生の中でも、特に医療的トランジションを行っている学生は(ホルモン療法など)、日本での滞在期間中の治療について主治医と相談し準備をしたうえで渡日してください。日本で医療機関にかかる可能性もふまえ、主治医から病状や治療状況がわかるもの(英語の紹介状)を持参する事が望ましいです。主治医から処方されている医薬品等を日本に持ち込むにあたっては、「医薬品等の個人輸入について(厚生労働省)」に沿って事前準備を行ってください。

注射薬での治療継続について
日本で継続治療を希望する場合は、事前に下記へご確認したうえで渡日ください。

自己注射で使用する注射器・針の取扱いについては、保健センター診療室へお問合せください。

  • 保健センター診療室(25-2号館3階)  ☎ 03-(5286)-3984 

GSセンターでは、日本においても治療ができるようジェンダークリニックの情報提供を行っています。学生生活においても、通称名使用や寮など、学内機関と連携して対応を検討していきますので、早稲田大学への留学が決まりましたら、GSセンターにご相談ください。

コミュニティの紹介

GSセンターでは、イベントの開催や、LGBTQ+学生がアクセスできるコミュニティの紹介、多言語対応可能な学外機関の情報提供も行っています。また、すべての曜日で多言語対応ができる体制ではありませんが、英語対応が可能な常勤職員や学生スタッフがいます(2021年3月31日現在)。お気軽にお越しください。

また、ICC(異文化交流センター)では、すべての学生を対象に国籍・民族・文化的背景等あらゆる多様性の枠を超えて参加できる多様な交流イベントを年間約300回開催しています。ジェンダー・セクシュアリティに関するトピックを扱ったものもあります。フレンドリーな雰囲気のICCラウンジには昼食や休憩をとる多様な学生達が自然と集まってきます。一人で来る学生も多いのでお気軽にご利用ください。

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