Research Theme 研究テーマ
認知科学・情報科学的手法に基づく言語コミュニケーションの本質の解明
Research Director 所長
Member メンバー
- 乙黒 亮 法学学術院法学部教授
- 酒井 智宏 文学学術院文化構想学部教授
- 酒井 弘 理工学術院創造理工学部教授
- 武黒 麻紀子 法学学術院法学部教授
- 井出 祥子 日本女子大学名誉教授
- 小田 健二 シラキュース大学Assistant teaching professor
- 片桐 恭弘 国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センター研究センター長
- 神崎 享子 群馬県立女子大学教授
- 権 賢珠 駐日大韓民国大使館千葉韓国教育院非常勤講師、国税庁税務大学非常勤講師
- 前坊 香菜子 特定非営利活動法人日本語教育研究所研究員、高崎経済大学・聖学院大学・武蔵野大学非常勤講師
- 吉本 啓 東北大学名誉教授
研究キーワード
言語情報,言語コミュニケーション,認知科学,情報科学,神経科学
研究概要
本研究所は2011年に5年計画で言語コミュニケーションの本質を認知科学・言語科学などの観点から理論的に解明し、研究の基礎となるデータを蓄積・分析し、得られた理論的知見とマルチモーダル・コーパスなどのデータを外国語学習なども含めた言語障壁解消に向けての研究開発に有効活用するという目標を掲げ設置された。そこで蓄積された成果を元に、2016年からさらに5年間の計画で、「言語構造の理論的研究・ヒトの認知に関わる研究」「言語と情報通信技術」「言語と文化・社会」という3つの側面に関して、より具体的に研究を進めてきた。さらに言語が脳内でどのように情報処理されているのかという神経科学的基盤の研究や認知言語学、言語哲学を基盤とした日常言語の意味解釈の研究を専門とする研究所員が新たに加わり、研究活動が広がりを見せた。また2019年9月には The 33rd Pacific Asia Conference on Language, Information and Computation という国際学会を研究所の主催で開催し、研究所の国際的な認知度もより高まった。この過去10年間の実績をベースにさらに発展的・応用的なテーマを探求していくために、2021年度から5年間で「言語構造・処理の数理モデルに関する研究」「言語学習の科学と情報通信技術に関する研究」「言語の神経科学的基盤の研究」「日常言語の意味解釈に関する研究」「言語コミュニケーションの文化・社会的背景に関する研究」という5つの分野を柱として掲げ、それらを統合し言語コミュニケーションの本質の解明に向けて研究を推進していく。研究領域は広がっているが、どの分野も「言語情報」研究という枠組みの中に収まるもので、言語コミュニケーションの本質を解明するという第1期設立当初から根底にある研究目標は共有している。