Research Theme 研究テーマ
メタバースの実践的利活用を通してその本質の理解
Research Director 所長

Member メンバー
- 扇原 淳 人間科学学術院人間科学部教授
- 太田 俊二 人間科学学術院人間科学部教授
- 菊池 英明 人間科学学術院人間科学部教授
- 金 群 人間科学学術院人間科学部教授
- 佐野 友紀 人間科学学術院人間科学部教授
- 西村 昭治 人間科学学術院人間科学部教授
- 森田 裕介 人間科学学術院人間科学部教授
Metaverse Research Institute
メタバース、デジタルツイン、ブロックチェーン、NFT、VR、AR、
メタバースは仮想空間の一種として、特に人間同士のインターフェースの新しい形態として語られることが多いが、本来はデジタル空間内のパラレルワールドを示すものである。現在我々が存在していると認識している宇宙の複製を構築するだけではなく、異なる物理法則に従い存在する世界を構築することも可能である。
本研究所では、まずは我々が存在する現世界の物理法則に従った地球のデジタルツインを環境科学・生態学の観点や社会学・人類学の観点から構築する。そのデジタルツイン中で様々シミュレーションを行い、来たるべき未来の予測を試みる。従来のシミュレーションは事象の関連性をモデル化しそのモデルに従い方程式を解き未来を予測することが中心であった。しかし、メタバースを利用することにより、世界を構成する一つ一つの要素(例えば個人や、1個体の生物、無生物資源)とそれらの相互作用から実際の世界で生じている現象を再現することが可能となる。そのことにより、様々な要因が相互に関係し合いながら生じる現象を簡略化することなしに、理解することが可能となる。具体的には
(1) 農業・気象に関するシミュレーション
(2) 都市設計・構造物設計と防災シミュレーション
(3) 疫学的シミュレーション
などが挙げられる。
その他にメタバースを生活空間と考えたときに、そこでのコニュニケーション方法、教育等に関する研究も実施する。
また、メタバースの時間は過去に遡らすことも可能あり、人類の大移動の歴史なども再現できるのではと考える。
これらの先には、現在とは異なる物理法則を想定した別宇宙、そして更にはその多くの別宇宙を包含するメタバース自体の理解を目的に研究を実施する。また、設置後は本学理工学学術院(VRやブロックチェーン技術)、法学学術院(メタバースにおける法的問題に関する研究)、皆野町、所沢市、角川武蔵野ミュージアム等、学内外の関係機関との連携を模索する予定である。