Research Theme 研究テーマ
Research Director 所長

Member メンバー
- 小山 泰正 早稲田大学名誉教授
- 伊藤 公久 理工学術院基幹理工学部教授
- 乗松 航 理工学術院基幹理工学部教授
- 平田 秋彦 理工学術院基幹理工学部教授
- 山崎 義弘 理工学術院先進理工学部教授
- 山本 知之 理工学術院基幹理工学部教授
- 渡邉 孝信 理工学術院基幹理工学部教授
- 中村 祐介 長野県立高等学校教諭
- 山中 由也 早稲田大学名誉教授
Institute of Condensed-Matter Science
物質科学,階層構造
様々なスケールにおいて、物質が凝集して構成される「凝縮系物質」における階層的な構造に着目し、「数学」、「物理」、「化学」を基本とする自然科学的観点から、凝縮系物質に関する新しい学問体系を構築することを目指す。特に、研究所の英文標記にも用いている「Condensed-Matter」という言葉における「物質の凝集」に着目し、様々なスケールにおいて「物質が凝集するということ」の定義について、自然科学的見地から検討する。本研究所の特色の1つは、数理、物理、化学の実験系及び計算系、理論系の幅広い分野の研究に携わる研究所員より構成されていることである。このように、多岐の専門分野にわたる研究所員自らの講演を中心とした学術的交流を本研究所の活動の柱として、研究所員間で活発な議論を進めていく。特に、「凝縮体の階層構造に着目した物質科学の再構成」と「現代の、数学、物理、化学分野の融合」を目標として、マクロ、ミクロからの凝縮系物質の見方、考え方、そして、現代の「数学-物理-化学」で整理されている分野間の境界領域に踏み込んで、凝縮系物質の構造、ならびに凝縮系物質における現象を、既成の概念や手続きにとらわれずに再構築していくことを目指す。
上記の目標を達成するために、年に4、5回程度のペースで、研究所員7名が順に世話人を担当し、研究所員自身(もしくは研究所員が推薦する研究者)による講演を中心としたシンポジウムを実施する。各年度において、凝縮系物質科学に関連する共通テーマを設定し、講演者の各専門分野からの見解を中心に講演を進めることとし、その講演を機に、設定したテーマに対して集中的に議論を行う。各年度末には全体シンポジウムを開催し、各年度に設定したテーマに関する議論の集約を行う。そのシンポジウムの結果を中心に、各年度末には、年度内に実施した研究会の講演内容、各研究所員の研究成果として発表した成果(学術論文、学会発表等)等をまとめた成果集を作成する。更に、助教、助手、大学院生などの若手研究者の交流の場として、若手の会を開催し、研究分野を超えた研究推進を行う。
また、本研究所専用のホームページにおいて、上記の研究所の事業予定ならびに成果等を社会に広く公開し、更に研究所としてのアクティビティを高めていくことを目指す。