研究キーワード
ロボティクス、ヒューマノイド、スポーツ、ヘルスケア、災害対応、遠隔操作
研究概要
本研究所は「(1)人間共存(2)医療福祉 」をテーマ対象とし、研究開発を推進していく。
(1)人間共存
ヒューマノイドをスポーツ分野で利用するため、多くのスポーツの基礎運動と言われる特定の運動動作(跳躍・走行、投擲、重量物持ち上げ)の達成を目指す。さらに、ヒューマノイドを用いて動きの大きさやスピードを変化させたスポーツ動作実験を行い、ヒューマノイドを用いて人間の運動動作戦略を導く手法を開発する。
(2)医療福祉
臨床手技の実習における、訓練者・熟練者の間のインタフェースとしての患者ロボットシステムを開発する。患者ロボットによる症例再現・手技評価技術の実用化を進めるとともに、熟練者の動作・意図・知覚を訓練者にフィードバックする手法を確立する。これらのシステム開発を通じて、将来的な遠隔医療教育や他分野での技能伝承への応用可能性を検証する。また、ロボット分野では人工ニューラルネット、遺伝的アルゴリズム、インターネットによる複数ロボット・操縦者の遠隔相互接続など、現在の AI や IoT に繋がるシステム統合は 30 年近く前から導入・実施しており、これらの経験も本分野に活かしていきたい。
研究所を同名で設置する理由:
これまでの 24 年間に世界各国のロボット研究者に対する「ヒューマノイド研究所」と構成員のプレゼンスは極めて高くなっている。これまで、新規申請する毎に新たな構成員が加わることで大きく発展し、新設ごとに PJ開設目的の方向性に若干の変更はあるが、今後は、地球温暖化や高齢社会の問題はもとより、宇宙も含めた人間の「住む・働く・開拓する」様々な現場において、人間に代わり、あるいは人間と協働して活動支援を行う人間共存・支援ロボットの研究・開発活動を進めていこうと決意を新たにしている。
以上、この度の新 PJ 設置申請には、世界レベルで知名度が高くなった「ヒューマノイド研究所」の PJ 名を従来同様に続けて使用したいと考えている。