2018年9月28日(金) 撮影
今年も無事に、収穫の季節を迎えました。
6月に田植えを行った稲も、美しく黄金色に輝いています。
収穫に向けて、地元で農家を営んでいる下山さんより、稲刈りの方法や手順についてご説明いただきました。 友成先生も熱が入ります。
前日までの悪天候が嘘のように晴天に恵まれる中、稲を一株ずつ、しっかりと掴み、鎌を当てて収穫していきます。徐々にコツをつかみ、手際よく刈り取りっていきました。
田植えと稲刈りの意味を、一人ひとりが考えながらの作業でした。
昔からわたしたち祖先は、自分の食べ物を手にいれるために、数ヶ月にもわたり食物を育てる作業を丹念に行ってきました。その作業に投入されるエネルギー、そして体内に取り込まれる米というエネルギー。この両者が密接に関係する営みを、数千年にわたってアジアの人々は続けてきたわけです。
しかし残念ながら、近代社会に入り、都会で暮らすひとたちにとって、この両者のエネルギーの関係は疎遠なものとなっています。
環境・エネルギーを学ぶ大学院生にとって田植えと稲刈りは、この両者の関係を確認するための作業だったと言えるのかもしれません・・・
今年も、春の田植え、そして、秋の稲刈りという“農”に関する活動を通じて、地域のみなさまとの暖かい交流をもとに、学びを深めることができました。
田植えの準備から稲刈りまで、手間をかけて丹念に稲を育てていただき、さらに稲刈り当日にご指導・ご協力いただきました、下山さま、桜沢さま、美里町役場のみなさま、誠にありがとうございました。