1.博士学位申請の種別
博士学位申請には、「課程による申請」(「課程内」と呼ぶ)と「課程によらない申請」(「課程外」と呼ぶ)の2種類があり、手続方法、提出書類が異なります。博士学位を申請される方は、どちらに該当するか確認のうえ、手続を進めてください。
博士学位申請の種別
課程による申請(課程内) | 課程によらない申請(課程外) |
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・環境・エネルギー研究科博士後期課程に在学中で、博士論文を提出する方。 ・環境・エネルギー研究科博士後期課程の研究指導を修了し、かつ在学制限年数以内で退学し、退学日から起算して3年以内に開催される研究科運営委員会で学位申請が受理される方。 |
・環境・エネルギー研究科博士後期課程を退学後、3年以上経過後に博士論文を提出する方。 ・環境・エネルギー研究科に籍を置くことなく博士論文を提出する方。 |
2.博士学位の申請受付から学位授与までの提出書類等の概要
博士学位の申請受付から学位授与までに開催される環境・エネルギー研究科運営委員会等に合わせて提出すべき書類などは次の表のようになります。HPのフロー図と合わせて確認してください。なお、これ以外にも研究科長や審査会、主査審査員(予定時を含む 注) )等から要請のあった事項には対応してください。
注)受理が決定し、審査会が組織されるまでは、「予定された主査審査員」と呼ぶ。
博士論文審査に係る必要書類等と提出スケジュール
対応事項 | 学位申請者が提出するもの | 主査審査員(予定時を含む)が提出するもの 注2) | ||
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必要書類等 | 提出先等 | 必要書類等 | 提出先等 | |
研究科運営委員会(予備審査会開催の判断)まで | 論文(草稿でも可)、論文概要書等ファイル注1)各2部、予備審査申込書 | 初期の段階に予定主査審査員に提出 | 予備審査申込書 | 申請者の記入事項を確認し、所定事項を加筆して、運営委員会で説明 |
論文(草稿でも可)、論文概要書(表紙と本文) | WasedaMoodleの「博士論文審査」の所定フォルダに提出し、『類似度判定』を受ける | 博士論文審査フロー(課程内・課程外) | 申請者との間で確認 | |
予備審査会開催まで | 論文(草稿でも可)、論文概要書等ファイル | 予備審査会開催通知 | 開催の10日前までに研究科事務所に提出 | |
発表用ppt印刷物 | 予定審査員全員に予備審査会当日に配布 | |||
研究科運営委員会(受理判定)まで | 申請時情報フォーム | 受理判定の運営委員会開催の5日前までに研究科事務所にメール添付送信 | 予備審査結果報告書、博士論文審査に係る運営委員会構成員報告書、審査会構成報告書、学識確認報告書(課程外のみ) | 受理判定の運営委員会で配布・説明 |
論文概要書等 | 受理判定の運営委員会開催の5日前までに研究科事務所にメール添付で提出 | |||
学位申請書 | 受理判定の運営委員会開催の5日前までに研究科事務所に印刷物(原本)を提出 | |||
審査会開催まで | 審査料納付(課程外のみ) | 研究科事務所に納付 | ||
論文(草稿不可)の電子媒体を送付 | 審査員全員に審査会の前に送付 | |||
各章ごとの発表ppt印刷物 | 審査員全員に審査会当日に配布 | |||
公聴会開催まで | 公聴会開催通知 | 開催の2週間前までに研究科事務所に提出 | ||
研究科運営委員会(合否判定)まで | 正式論文PDF/Aの電子媒体、論文概要書等のPDF/Aの電子媒体、インターネット公開留保申請書(公開不可の場合のみ) | 合否判定の運営委員会開催の1週間前までに研究科事務所に提出 | 審査終了通知 | 申請者と研究科事務所 |
論文審査報告書、学識確認結果報告書(課程外) | 合否判定の運営委員会開催の1週間前までに研究科事務所に提出 合格決定後に論文審査報告書の確定版を研究科事務所にメール送信 |
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学位授与式まで | 進路調査アンケート(課程内のみ) | 研究科事務所にメール添付送信 |
- 注1) 概要書等ファイルは、①論文概要書等(履歴書、研究業績書を含む) ②発表論文別刷(論文の章との関連を明示のこと)をファイリングしたもの。左記のうち①は研究科ホームページからダウンロードして使用のこと。
- 注2)主査審査員(予定を含む)が使用する書類等はWasedaMoodleの「博士論文審査」の『使用書類』フォルダに掲載してある。
以下、それぞれの対応事項に対する提出書類などの詳細を説明します。また、審査過程での申請者の説明資料例は、下記の博士学位論文審査 審査過程での説明資料の例から確認できます。
3.学位申請にあたって~予備審査会開催の判断の研究科運営委員会まで~
- 研究科が定める研究倫理関係の教育を受けることを、論文受理の条件とします。学位申請までに、本学グローバルエデュケーションセンター設置の「研究倫理概論」(春学期または秋学期:2単位)または「学術・研究公正概論(生命・理工系)または(人文・社会科学系))」(春学期または秋学期:1単位)の受講を済ませておいてください。
- 学位申請を希望する方は、「論文」(草稿でも可)、「論文概要書等ファイル」(「論文概要書等」(履歴書、研究業績書を含む)、「発表論文別刷」(論文の章との関連を明示のこと)をファイリングしたもの)各2部に「予備審査申込書」を添えて、 指導教員・関連教員(予定された主査審査員、以下、予定主査審査員)または環境・エネルギー研究科に申し出てください。環境・エネルギー研究科運営委員会で予備審査会の開催が承認された後、予備審査を受けていただきます。「予備審査会開催通知」は 環境・エネルギー研究科事務所からメールされます。
「論文概要書等」は、論文概要書表紙、論文概要書用紙(3枚)、履歴書用紙(1枚)、研究業績書用紙(3枚)からなります。
なお、「論文」(草稿でも可)と論文概要書(表紙と本文)は、WasedaMoodleの「博士論文審査」の所定フォルダに提出してください。『電子的類似度判定』によるチェックを行います。 - 予備審査会開催までのできるだけ早い時期に、予定主査審査員の指示により予備審査員全員に「論文」(草稿でも可)、「論文概要書等ファイル」を電子媒体で送付してください。(送付先は原則、各研究室です。WasedaMooldeへの提出で代える場合もあります)。
- 予備審査会ではパワーポイントを使用し、30分で論文の内容を説明してください。その際、パワーポイント原稿を印刷したものを予備審査員全員に配布してください。
- 予備審査会での判定により合格の場合は、その旨の通知が予定主査審査員より送付されます。これを受けて受理判定の環境・エネルギー研究科運営委員会の5日前までに、「論文概要書等」「申請時情報フォーム」および「学位申請書・誓約書」を環境・エネルギー研究科事務所に提出してください。その際、「論文概要書等」の内容等について予定主査審査員の確認を得ることが必要です。
※課程外で学位申請を希望される方は、まず当該研究分野の本研究科教員または本研究科事務所を通じて研究科長に連絡を取り、博士学位申請の意志があることを伝えてください。課程外の申請においても研究倫理科目の受講を必須としますが、受講方法については当研究科の指示にしたがってください。申請が適切であると判断した場合、研究科長は当該申請予定者の対応に当たる本研究科教員を選任し、申請者に通知します。その後、申請予定者は選任された教員の了承を受けて「論文」(草稿でも可)と「概要書等ファイル」を指定された箇所に送付してください。
選任された教員により論文の「受理」が適切と判断された場合には、上記2.からの手順で対応してください。
4.博士論文受理決定後から合否判定までの手続き
- 環境・エネルギー研究科運営委員会で博士論文の受理が決定された後、研究科事務所から、「受理通知」と「審査料振込 通知」(課程外の申請者のみ)が送付されます。
課程外の申請者は、『学位論文審査料の基準等に関する規定』により、ただちに審査料(200,000円)を納付しなければなりません。ただし、課程内の申請者は、納付が免除されます。
なお、一度納めた審査料は返還しません。 - 審査会は複数回開催されます。課程外の申請者の学識確認(指定された複数の科目に対しての小論文あるいは口頭試問のいずれかか両方)も通常、審査会開催期間中に行われます。対応については主査審査員の指示に従ってください。
- 公聴会は論文の受理から合否判定の環境・エネルギー研究科運営委員会開催の1週間前までの間で開催されます。開催日・場所に関しては主査審査員が適切に判断し、選定します。
- 審査会による論文審査・学識確認が終了し、主査審査員から審査終了通知を受けた申請者は、本論文についての主査審査員の最終確認を受けたうえで、「正式論文」と「論文概要書等」(いずれもPDF/A化したもの)を電子媒体で提出してください。加えて「 博士学位論文インターネット公開留保申請書」(公開できない場合のみ提出する)を提出してください。上記すべては、合否判定の行われる環境・エネルギー研究科運営委員会の1週間前までに、環境・エネルギー研究科事務所に提出しなければなりません。
5.学位記の授与について
環境・エネルギー研究科運営委員会で、論文について合格の判定を受けた申請者への学位記の授与については、早稲田大学教務部から本人宛に通知します。
また、学位授与式までに、課程内の申請者は「進路調査アンケート」に所定事項を記入のうえ、メール添付で 環境・エネルギー研究科事務所に送信ください。
6.その他の重要な注意事項
- 博士後期課程を修業年限以内で修了する場合、3月15日または9月15日が博士後期課程の修了日となります。また、修業年限を超えて在籍する方の博士学位論文が合格となった場合には、上記または博士学位論文合格の日付(合否判定が行われた環境・エネルギー研究科運営委員会開催日)が博士課程修了日となり 、学費については、博士論文合格の日までに納入していただくことになります。
- 『早稲田大学学位規則』第16条に定める学識の確認に関する特例により、課程外の申請者のうち、昭和50年度以前の旧博士課程入学者の学識確認は、研究科委員長会の申し合わせに基づき免除されます。
昭和51年4月以降の博士後期課程入学者で、かつ課程によらない申請者については、すべて学識の確認が必要となります。