1月23日(月)、電力システム・環境論の授業にて、東京電力様のご協力のもと給電所および変電所を見学させていただきました。
中西研究室の小林良さんに見学の様子を伺いましたのでご紹介いたします。
- 受付にて
東京電力は主に関東圏において、日本全体の約3分の1の電力を供給している会社です。東京電力の系統運用は、管理規模の大きいものから順に中央給電指令所、基幹給電指令所、地方給電所と構成されています。今回は地方給電所の1つであり、主に都心に電力を管理する東京給電所を視察しました。
まず初めにお話を伺った後、実際に給電指令室と地下変電設備を見学しました。給電指令室では、正面の壁一面に映し出された配電系統図を見ながら、当直の方がチームで、常に異常がないかをチェックしている様子を見学することが出来ました。モニターの左上に約1000万kw(東京電力管内の約4分の1)もの電力を運用していると表示されており、その重要性に驚かされました。
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給電指令室
(巨大なモニターに配電系統図が映し出されている)
次に地下変電所で、遮断器や変圧器を見学しました。ここでは高圧送電線で送られてきた電力を、変圧器で電圧を下げ、低圧送電線に載せて需要家に送りだしています。異常や点検の必要が生じた際には、遮断器で送電線を切り離すそうです。どちらも巨大な装置でそのスケールに圧倒されました。
社員の方とのお話では、昨年末に起きた送電線火災事故によって停電した地域の状況などを聞く事が出来ました。どの社員の方々も、もう二度とあのような事故を起こさないように、都心の電力を常に安定して供給するという使命感に溢れていました。普段、めったに見ることの出来ない電力設備を間近で見学でき、大変勉強になりました。今回はお忙しい中、貴重なお時間を作って頂き大変ありがとうございました。改めて御礼申し上げます。
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地下変電設備の隣にある通路にて集合写真
(巨大な設備が入っている為天井が高い)