様々なことに興味関心をお持ちだと思いますが、特に真剣に捉えている疑問に対しては、まず既存の学問を勉強し、納得がいかない場合は関連文献に手を広げ、研究を深めてください。さらに、一緒に考えてくれる仲間や先生に出会いましょう。そして、疑問に対する満足のいく答えを導きだしてみてください。このような経験は大変貴重です。私は様々な企業をクライアントとするコンサルティング会社で働いています。仕事では重要な課題を発見し、論理的に解決していく力が求められます。研究テーマと直接関係することはなくても、「答えを求める姿勢」は必ず役に立つはずです。
テーマを持って真剣に研究を続ける多くの方々と出会えたことです。所属する研究室はもちろん、研究テーマに関連性があれば他の研究室や研究科であっても、年齢の幅があっても、一緒に議論してくださる方々が多数いらっしゃいました。これをきっかけに自身の研究が進展し、また、親身な交流ができる仲間を得られたことは幸せでした。今でも指導をしてくださった先生にお会いすることもありますし、研究仲間と連絡をとることもあります。
経済学をいっそう身近なものとして感じられるようになりました。理論だけではなく、その背景に置かれている研究者の「信条」や直面している「事実」への理解を深める機会に恵まれていたからです。さらに、大学で学んだ数学的・統計学的な知識・観点は、コンサルティングの仕事をする上で非常に役立っています。システム関連のプロジェクトに関わった際には、データ件数の推計など統計的に分析できたため、説得性のある結論を導くことができした。また、研究報告の場を通して、他者と議論しながら考えを深めていく姿勢を持つようになりました。この姿勢は、クライアントを始め、上司や同僚とのコミュニケーションに活きています。
名前 | 池田 大希 IKEDA,Hiroki |
所属 | デロイトトーマツコンサルティング株式会社 |
経歴 | 早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、同大学院経済学研究科修了 |