経済学研究科を志望した理由
私が修士課程への進学を志望したのは、学部時代には部活動に専念してしまい勉強不足だったので、もっと経済学について知りたいと思ったからでした。また中学・高校の社会科教員になることを考えていたのですが学部4年間だけでは単位を揃えきれず、不足分を大学院で受講し免許を揃えるという目算もありました。当時はまさか自分が大学教員になるとは思っていませんでした。それなのに修士課程でとどまらず博士後期課程への進学も志望したのは、大学院に入ってから始めた実験経済学の研究が面白く、もっと研究を続けたいと思ったからです。その際、学部の時からお世話になっている指導教官のもとで研究を続けることが私にとっては一番自然な選択で、他はあまり考慮しませんでした。
印象に残ったこと
国内外のLeading scholarsによるセミナーやゼミの時間など色々あるのですが、一番印象に残っているのは他の大学院生達です。私は優秀な先輩・同輩・後輩に恵まれ、彼らが研究する姿を見て私もそれを見習わなくてはといつも感じていました。身近なところに優秀な模範対象がいるというのは私の大学院生活でとても大きかったと思います。また、院生同士の自発的な勉強会も印象に残っています。大学院の講義よりも大変でしたが、一緒に勉強させてもらったこと、今でも感謝しています。
現在の仕事
私は博士後期課程を卒業した後、2012年度から立命館大学経済学部で教鞭をとらせて頂いております。ここでは主に英語で行う経済学の講義を担当しています。立命館大学にはCHOCOLAという経済実験室があり、経済学実験が出来る環境が整っています。いつでも実験が出来る研究しやすい環境にある大学に勤めることが出来て、とても嬉しく思っています。
学生へのメッセージ
大学院生時代は、朝から晩まで研究に熱中していても良い数少ない機会です。こんなに贅沢な時間は他にないと思います。研究をしていると辛いこともあるかと思いますが、その貴重な時間を大切に過ごしてください。