Waseda Law School早稲田大学 大学院法務研究科

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稲門奨励賞 2019年度受賞者が決定

2019年度 稲門奨励賞受賞者

  • 阿部 凌大 氏
    活動内容:法教育の分野にて、学際組織を立ち上げる等高い公益性を持つ活動を行った
  • 大倉 由莉 氏
    活動内容:国際会議で意見発表する等、自らの関心分野について独自の活動を行った
阿部 凌大 氏 受賞理由

阿部凌大氏の活動のうち、特に顕著な実績として挙げられるのは「法教育」の分野における2つの活動である。
1つは、同氏が法務研究科承認団体「法学教室Street Law」の代表として、同団体の活動である法教育授業の実施先の開拓に寄与したことであり、もう1つは同氏が東京大学、一橋大学、慶應義塾大学、中央大学など都内各大学のロースクール生と協力して「日本学生法教育連合会」(USLE)の設立に携わり、その後も代表理事として活動に参画したことである。
特に、後者については、ロースクール生が法教育活動を担う場合に生じる時間的制約の解消という課題意識を明確に持ち、リーダシップをもって活動を実施したものであり、実際にUSLE参加大学のみならず、金沢大学や岡山大学など地方の大学に赴き意見交換を行ったり、授業案を共有しナレッジの蓄積に務めたりするなど、同団体の活動には大きな社会的価値が認められる。
また、法教育の分野は今後も多くの法曹の活躍が求められる分野であるところ、同氏が「法学教室Street Law」の活動も含めて、在学期間にわたり継続してこの分野の活動に自発的に取り組んでいることを踏まえれば、今後も同氏がこの分野における活動を継続していくことが十分見込まれる。
このように、自ら興味を持った法教育という分野について、持続的に活動を行うとともに、ロースクール生による法教育プログラムの深化のために、学際組織を立ち上げるなど独自のアプローチを行った同氏の活動は、活動経緯の自発性、活動内容の独自性、新規性が認められるとともに、その高い公益性を認められる。よって、同氏の活動は本賞の受賞に値するものと考えられる。

大倉 由莉 氏 受賞理由

大倉由莉氏は、自己の活動の主軸を「ジェンダー」「スタートアップ」「テクノロジー」という3つの関心分野におき、それぞれの分野において自発的に活動の場を開拓してきた。
同氏の活動として、特に顕著なものといえるのは、2017年に開催された「G7 Youth Summit」に日本代表の1人として参加したことである。同氏はこの場で、自らが関心をもつ「ジェンダー」について、法的な視点も含めて自らの意見を発表するとともに、各国のユース世代の代表者と議論を交わし、政策提言書の作成に携わった。その他、同氏は2017年9月に清華大学で開催されたGlobal Forumへの参加・登壇、大学が提供する留学プログラムへ参加し、米国においてリーガルテッククラスやスタートアップクリニックに参加するなど、多岐にわたる活動に参加した。
これらの活動の多くは、同氏が自ら新たに企画したものではなく、学内外において提供されていたプログラムへ参加したものである。しかし、同氏の活動は、そのいずれについても「単なる参加者」にとどまるのではなく、自らの興味関心を深化させるという明確な目的意識のもと、積極的かつ主体的に活動に取り組むことによって、それぞれの活動で独自の成果をあげていると認められる。
また、同氏は上記のG7 Youth Summitに参加するにあたっては、大学内(早稲田大学ジェンダー法研究会)や大学外において議論や意見聴取の場を設けたり、留学プログラム参加後には留学説明会の場で自身の経験を後輩に伝えたりするなど、自らの経験を惜しみなく周囲に伝えることで、他の学生に対しても様々な好影響を与えている。
このような同氏の活動は、過去の本賞受賞者に勝るとも劣らない活動の独自性、新規性を備えており、その活動の自発性と意欲、活動の実績及び社会的影響力を踏まえれば、同氏の活動は本賞の受賞に値するものと考えられる。

 

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