Graduate School of Letters, Arts and Sciences早稲田大学 大学院文学研究科

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大学院文学研究科修士課程に「社会構築論コース (Social Design and Innovation Course)」を新設

早稲田大学大学院文学研究科(東京都新宿区・研究科長:沖 清豪)は、2025年4月1日より、社会の変容に応じた学びと実践の場を提供すべく、「社会構築論コース(Social Design and Innovation Course)」(修士課程)を新設いたします

「社会構築論コース」は、持続可能な社会をデザイン・実践・共創するための知識・経験・実行力を持つ人物の育成を目指します。社会課題に高い関心を持ち、これからの社会構築への参画を目指される方、すでに社会実践の場でキャリアを積まれている方、国際的なNGOや組織で活躍することを視野に入れられている方などが、新たな学びの場とされることを想定しています。

グローバルそしてローカルな課題の多くは密接に関連しあっており、その課題を解決するには国内外でのフィールドワークをベースにした実証的な観察と考察、領域横断的な研究が必要です。また持続可能な社会を目指すには、単独ではなくさまざまな立場や考えの人や組織との連携が欠かせません。よって、「社会構築論コース」では、研究指導において複数分野の講師陣が連携してあたります。これにより、隣接する領域のアクターとも積極的に協働しながら、多角的に研究を進め、国際社会や地域社会で貢献する即戦力を養います。また、学際的なアプローチかつ実践プロジェクト型の学びのスタイルから専門性を培っていきます。

◆学べる研究領域◆

平和研究、環境と開発、サステナビリティ教育、トランスナショナル研究、伝統知研究、先住民研究、コミュニティ研究、パブリック・ヒストリー、ジェンダー研究、セクシュアリティ研究、クィア・スタディーズなど

◆担当教員紹介◆

※担当教員は変更となる場合があります。

<研究指導担当教員>

敬黙 教授

専門分野:
平和研究
トランスナショナル研究

豊田 真穂 教授

専門分野:
ジェンダー史
アメリカ研究

髙野 孝子 教授

専門分野:
環境と開発
サステナビリティ教育

森山 至貴 准教授

専門分野:
セクシュアリティ研究
クィア・スタディーズ

<講義担当教員>

田畑 幸嗣 教授    西城戸 誠 教授    藤野 裕子 教授    箕曲 在弘 教授

 

より詳細な情報については、以下をご参照ください。
入学試験情報等は決定次第、文学研究科Webサイトにて公開いたします。

早稲田大学大学院文学研究科「社会構築論コース(Social Design and Innovation Course)」(修士課程)設置概要

1. 理念

地球的課題や日本社会の抱える諸問題を批判的に分析し、それらを解決する新たな知を創出することを目指します。人種、エスニシティ、社会階層、ジェンダー、セクシュアリティ、障がいの有無などの多様性を前提とし、持続可能な社会をデザイン・実践・共創するための知識・経験・実行力を育みます。そのために、既存の学術的な方法論や問題設定に限らず、領域横断的かつ学融合的なアプローチを採用し、学内外・国内外における様々なステークホルダーとの実践的な取り組みを進めます。

2. 特長

(1)喫緊の現代的課題に取り組む

紛争の解決、貧困・格差の解消、生物多様性の保全、ジェンダー平等の達成など、グローバルな課題はローカルな課題を複雑に引き起こし、またその逆も然りです。どれも単独で取り組んで解決できるものではありません。少しでも改善、解決に近づくため、それらにつながる社会構造や歴史的背景を掘り下げ、理解し、文化的視点を保ちながら、実践の知をベースに持続可能な社会を構想していきます。

(2)領域横断的なアプローチを可能にする複数教員の指導体制

複数教員が出席する研究指導を年間に複数回設けます。これによって、異なる専門的な視点を含んだ討議やフィードバックが可能となり、学生たちの研究の幅を広げ、より深い考察に導くことが可能になります。同時に、学生と教員の間の関係性が多様になり、柔軟で風通しの良い空間が作られます。

また本コースが提供する講義はすべて複数教員が担当しており、学生たちは領域横断的かつ学融合的なアプローチでそれぞれの課題を研究します。

(3)三つのアプローチ

進行している課題を把握・分析し、対応する力を養うため、次の三つのアプローチを身につけることができるプログラムを構成します。
・「クリティカル・リーディング」:史資料・文献の調査および批判的な読解・分析
・「フィールド・リサーチ」:参与観察、エスノグラフィックリサーチ、アクションリサーチ、インタビュー調査など質的研究
・「パブリック・ヒストリー」:アカデミックな歴史研究者と民間のコミュニティ・市民との協働による記憶や記録の体系化と継承

(4)高度な専門性と実践力

大学院生同士はもちろん、国内外のNPOやNGO、研究者やビジネス、学内外・国内外における様々なステークホルダーとの実践的な取り組みならびに共同プロジェクトを推奨します。それによって、学際的なアプローチを身につけ、異分野と共同する術を学び、さらに実践的な力を身につけることにつながります。国際社会や地域社会において貢献することのできる即戦力を育成します。

(5)想定される修了後の進路

・財団や社団を含む国内外のNGO・NPO
・企業のサステナビリティ・ダイバーシティ推進・社会貢献・企画戦略部門
・メディア・報道機関
・国内外行政機関
・大学・研究機関

3. 学位

修士(文学)

 4. 入学試験

推薦入試、一般入試、論文特別選抜入試

 5. 入学時期

4月入学

【本リリース内容に関する問い合わせ先】

早稲田大学文学学術院事務所 お問い合わせフォーム

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