Graduate School of Letters, Arts and Sciences早稲田大学 大学院文学研究科

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修士1年目を振り返って(ロシア語ロシア文化コース:栗原かおりさん)

栗原かおり(修士課程(ロシア語ロシア文化コース)在学生)

 

私がロシア語ロシア文化コースを志望した理由

学部時代にマリーナ・ツヴェターエワという詩人に出会い、彼女についてさらに突き詰めていきたいと思ったため、大学院へ進学することにしました。

私は学部時代から早稲田大学文学部の露文コースでお世話になっているのですが、教員・学生ともに専門分野が多岐にわたり、ロシア関係の資料も充実しているため、ロシア文学を学ぶ上で多くを吸収しやすい環境だと感じていました。そのため大学院でも引き続き早稲田で学びたいと考え、受験しました。

ロシア語ロシア文化コースの雰囲気、教員・学生などとの交流

私にとって露文コースはとても居心地の良い環境です。39号館6階には「露文コース室」というロシア関係の書籍が壁一面に並ぶ部屋があり、コース室にいると色々な人と出会えます。露文生は自由に出入りすることができるので、コース室で勉強等をしていると、露文の院生や学部生はもちろんのこと、先生がふらっと入ってくることもあります。そこでの他愛もない雑談は程よい息抜きとなり、時には思いがけず研究のヒントとなることもあります。

研究にかける思い

マリーナ・ツヴェターエワという20世紀の詩人を研究しています。ツヴェターエワとの出会いは学部時代に読んだ彼女の詩篇「それほど早くに書かれた私の詩に…Моим стихам, написанным так рано…」でした。はじめは翻訳で読んだこの詩篇の内容や、彼女の波乱万丈な人生に惹かれたのですが、原文にも目を向けてみたところ技巧的にも優れた詩人だと知り、いっそう興味が湧きました。彼女の作品には読解が困難なものも多くありますが、だからこそ理解したいと思うのであり、新たな発見の度に楽しいと感じるのだと思います。

また今年度の院生生活を振り返ると、ゼミ等で8回ほど発表させていただく機会がありました。発表の度に先生方や先輩方から貴重なアドバイスを頂き、多くの気づきを得られました。時には自身の仮説の穴を指摘され、振り出しに戻ってしまうこともありましたが、そうした方向修正も含め、前進できた1年だったと思います。

修了後の予定

博士後期課程への進学を考えています。入学当初は就職も選択肢にあったのですが、修士課程という限られた時間のなか、満足いくまでツヴェターエワを突き詰めることは難しいと感じはじめ、時間をかけてツヴェターエワ研究に取り組みたいと思うようになりました。また、露文の先生方や先輩方と接するなかで、研究という奥深い世界の一端を目の当たりにし、自分ももう少しこの世界に関わっていたいと思うようになりました。しかし自分にはまだまだ未熟な部分も多いため、多様な知識や考えを吸収しながら、残された修士課程の日々を過ごしていきたいと思います。

プロフィール

早稲田大学文学部ロシア語ロシア文学コース卒業後、早稲田大学大学院文学研究科ロシア語ロシア文化コースに進学。現在は修士課程1年目で、詩人マリーナ・ツヴェターエワについて研究。

(2023年2月作成)

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