Date&Time
May 16, 2016 (Monday) 12:15-12:50
Venue
Waseda University: Waseda Campus :19th building 7F Room No.713
Intended Audience
WIAPS Full-time Faculty/Research Associates, WIAPS Exchange Researchers/Visiting Scholars/Visiting Researchers, GSAPS MA/PhD Students
Presentation1
Presenter
MATSUMURA, Toshio (Research Associate, WIAPS)
Presentation Theme
9・30以降も継続した共産主義運動:ボルネオ島西部の事例
Abstract
インドネシアの1965年9・30事件については、映画The Act of Killingの公開で一般にも認知度が上がってきている。9・30事件以降、数年にわたるインドネシア国軍による徹底的な弾圧により、それまではアジア最大規模を誇っていた共産主義勢力は壊滅状態に陥ったという一応の理解がある。しかし、当時の不安定な政局の中でスハルトの新体制に反撃を試みる勢力も存在していた。インドネシア共産党は9・30事件以降、北京に本拠地を定めて活動を継続しているし、本報告で中心的に述べるボルネオ島(カリマンタン島)西部の華人とインドネシア共産党組織は、隣接するサラワクの脱植民地化をめぐる運動と共闘する形での抗戦を試みている。彼らの活動がいかにして可能であったのかについて述べる。