5万人のキャンパスライフ
早稲田大学では、約5万人の学生が日々勉学に励み、課外活動で友と親交を深め、学問的、人間的な成長を遂げています。
大学としても、その可能性を十分に発揮できるようにあらゆる機会を用意し、学生の自律的成長を後押ししています。
“早稲田の学生支援”についてご紹介します。
バリアフリー化を進める所沢キャンパスの取り組み
早稲田大学では現在9人の学生が車いすを利用しており、そのうち4人が所沢キャンパスの学生です。2014年にその中の1人が入学して以来、所沢キャンパス内のバリアフリー化が進み、一番の難所(手動の車いすでは自力で登れない場所)である正門受付から教室棟に向かうまでの急勾配(写真参照)についても、そこを通らないで教室まで行けるよう、エレベーターの設置工事が始まりました。また、移動支援、学内生活支援、修学支援など彼らが必要としている支援はそれぞれ異なっています。これからは、彼らの要望を踏まえた自立を促す支援が求められており、障がい学生支援室と連携しながら継続的な支援を行っていきます。未来を担う彼らの成長を支えるキャンパスへの発展を目指しています。
学生生活における支援について、現状や要望を車いす利用学生3名に聞いてみました
人間科学部2年 井上恵理也さん
普段はバスの乗り降りやトイレ介助補助などの支援を受けています。雨が降り出したら傘を持って待っていてくれたりと、所沢キャンパスの職員の方や警備員さんがとてもよくしてくださるお陰で勉強にも打ち込めています。授業に遅刻しないよう、車いす対応のバスがもう少し増えるといいなと思います。在学中に社会福祉士の資格を取り、それを活かして公務員になるのが目標です。
人間科学部1年 石川優衣さん
高校1年のときから「心理」と「福祉」両方学べる早稲田大学を志望してきました。世界中から人が集まる早稲田の多様性が好きです。所沢キャンパス祭の実行委員会や、学外の車いすバスケットボールチームにも所属し、毎日充実しています。自分でできることは極力自分でやろうと決めているので、例えばキャンパス内に雨でも濡れない屋根や平らな通路が増えたら、支援に頼らず行動しやすくなりますね。
スポーツ科学部1年 村岡桃佳さん
障がい者スポーツ競技者としては初のトップアスリート入試に合格し、入学。チェアスキーという種目のパラリンピアンとして現在活動しています。家が遠く、朝4時起きの車いすでの通学は片道3時間。秋学期に遠征や大会が入ってくるので、その分授業を集中させる春学期は一日終わるとへとへとになりましたが、授業も練習も手を抜きたくないのでなんとかやりきりました。復習もしやすいオンデマンドの授業がもう少し増えるとうれしいです。