Waseda Shogekijo Drama-kan Theater早稲田小劇場
どらま館

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円盤に乗る派「ウォーターフォールを追いかけて」リクリエイション出演者オーディション

円盤に乗る派は、2021年秋に予定している『ウォーターフォールを追いかけて』リクリエイションの出演者オーディションを開催します。

リクリエイション公演は、学生とプロの俳優で創作される2021年度の早稲田小劇場どらま館の招聘公演です。詳細→【招聘公演2021】円盤に乗る派『ウォーターフォールを追いかけて』

本企画は、今後の感染拡大の経過によっては、予告なく中止となることがございます。あらかじめ、ご了承ください。

オーディションに寄せて

脚本・演出 / 円盤に乗る派代表 カゲヤマ気象台

 戯曲は早稲田大学の学生とともに行われた「ドラマゼミ」の成果物から執筆されました。「ドラマゼミ」では、コロナウイルスの影響や管理システムの強化などによって、ますます息苦しくなっていくであろうこれからの社会に対応した、“新しいドラマ”は果たして可能なのか、集団創作という方法で探求しました。各参加者から提示された原案には、生きる上での思考やもがきがドラマの方法論を借りながら色濃く反映されています。これはまさに今を生きる私たちの、今しか創ることのできない作品です。

 今度はそれを上演という、思考を具体的な形へと織りあげていく作業をする番です。私たちはここでさらに多くの声、身体、思考を必要とします。そしてそれらが集まったところに、より刺激的で、よりスリリングな、まさに現代への応答となる演劇作品が生成されるでしょう。

 今回の企画は、学生キャストを交えて早稲田小劇場どらま館で上演する学生版(仮)と、一般の俳優のみで別会場にて上演する一般版(仮)の2種類の形態で行います。学生版(仮)のクリエイションは、先行して稽古がスタートする一般版(仮)の実験や議論を土台としながら、より具体的な形にしていく作業となるでしょう。求めるものは俳優としてのスキルよりもむしろ、声や身体に対してあるがままに向き合いながら、ドラマという大きなテーマそのものを考えようとする好奇心です。たくさんのご応募、お待ちしています。

出演 / 円盤に乗る派プロジェクトメンバー 日和下駄

 今年で演劇を始めて10年になります。今回、募集する大学生の皆さんと同い年くらいの頃は演劇を始めて5年ほど経っていたでしょうか。

当時は自分が何をしたいのか、何に興味があるのかわからず、さまざまな事柄に手を出して訳のわからない状態でした。そんな中で出演したのが、現在プロジェクトメンバーとして所属する円盤に乗る派(カゲヤマ気象台)の公演でした。

さまざまな興味に引き裂かれているものですから、お世辞にも“うまい”俳優ではなかったと思います。ただ、一つ褒める点があるとすれば、とにかく考えることだけは頑張っていたことでしょうか。

少し話を変えます。カゲヤマ気象台は上演作品の創作において、俳優の演技に関する検討、稽古時間の8割ほどを使う演出家です。そこで述べられる演出(つまり方法の共有、指示と言うことですが)は、非常に抽象的で、形而上の問題も扱った、正直なところ難解なものです。

だから稽古場に集まったプロの俳優も、みんな困ってしまって、うんうん悩みます。なぜなら、俳優は演技ができるのであって、哲学ができるわけではないからです。先程、稽古の8割の時間を演技の検討に費やすと言いましたが、その半分の時間は(つまり4割の時間は)、そんな俳優たちが楽しんだり、悩んだりしながら話している時間です。

話を戻します。ですから、とにかく考えることだけ頑張っていた自分にとって、悩み続けることが求められる円盤に乗る派はうってつけの団体でした。だから所属していますし、今もうんうん悩み続けています。

今回、円盤に乗る派は大学生を対象に出演者オーディションを行います。私たちは皆さんに俳優としてのスキルは求めません。求めるものは悩むことを楽しめる能力です。

話も終盤に差し掛かっている中、風呂敷を広げてしまいますが、そもそも俳優は非常に引き裂かれた存在だと感じています。人前で演技をすることの恥ずかしさと喜び、テキストを発語することの違和感と確信、身体を操作することの不可能性と可能性……。

悩むことはその引き裂かれの中に居続けることです。そしてその引き裂かれの形が、私たち一人一人の魅力と呼ばれるものにつながるのではないかと思います。

……とはいえ、正直こんなに悩んでどうすんねんというところもあります。でも、まあ、長い人生の中で悩み続ける2ヶ月があってもいいんじゃないかなと思います。

経歴、経験一切不問です。一緒に悩みましょう。ご応募お待ちしています!

 

出演者オーディション実施概要

日程

8/7-8/8 19:00-22:00

会場

ご応募いただいた方へ後日連絡いたします。

参加費

無料

締切

8/6 23:59

定員

各回10人まで

応募条件

早稲田大学の学部生・院生、早稲田大学公認サークル所属の方

・原則、稽古から本番までの全日程に参加できること

・稽古の初日(9月上旬)までに台詞を覚えてくること

※公演の感染症対策はどらま館のガイドラインをもとに行います。

※本番及び数回の稽古を配信にて一般公開する予定です。ご承知おきください。

応募

申込フォーム

・「タイトルについて」 カゲヤマ気象台

*申込フォーム内に上記テキストの感想を記入する項目があります。ご確認ください。

当日の感染症対策について

劇場の稽古時のガイドラインを前提に、以下の対策をとります。

◆前提

1.新型コロナ感染が疑われる体調(発熱・咳・倦怠感・味覚障害など)がある場合は参加不可とし、どらま館([email protected])まで連絡を入れる。2.必ずマスクを着用し、「咳エチケット」を徹底する。
3.消毒液を利用しての手指消毒や、手洗いを徹底する

◆実施にあたっての具体的対策

1.会場入場前に手洗い・うがいを徹底する。
2.入場時に検温を実施し、37.5度を超える場合は参加不可とする。
3.入場時、手指の消毒を徹底する。
4.マスクは自分の出番以外は着用する。
5.適宜(60分を目安に)換気休憩を取る。換気中は、窓・ドアを開放する。
6.休憩時の飲食は水分補給のみに限る。飲み物はボトルに入ったもののみ可。
7.オーディション終了後は速やかに帰宅する。

その他募集について    

俳優という形以外にも、『ウォーターフォールを追いかけて』のクリエイションに参加したいという方を募集します。興味をヒアリングした上で、演出助手、制作、舞台美術など、関心のある領域に関わっていただけたらと思います。みなさまのご応募を心よりお待ちしています!

締切:8/6 23:59

応募:申込フォーム

※ご応募いただいた方へ個別に連絡いたします。

公演について

*本公演は、リクリエイションとプレゼンテーションの二つの上演を創作します。

円盤に乗る派『ウォーターフォールを追いかけて』リクリエイション

会場:早稲田小劇場どらま館
小屋入り期間:2021年10月13日〜24日
本番:10月22日〜23日
ステージ数:4ステージ(予定)
稽古日程:9月上旬より週1回、1回につき4時間程度(10月は週2日程度)(予定)
会場:調整中
出演謝礼:円盤に乗る派より交通費程度の出演料を支払いがあります。

原案:ドラマゼミメンバー(カゲヤマ気象台*、片山さなみ、中西空立、松本拓郎)
脚本:カゲヤマ気象台*
演出:カゲヤマ気象台*
出演者:日和下駄*、キヨスヨネスク、立蔵葉子(青年団、梨茄子)、オーディション合格者3名
音楽・illustration:AOTQ
舞台監督:鐘築隼
舞台美術:瀬田直樹、他1名
照明:みなみあかり(ACoRD)
照明補佐:朝日一真(A’s light)
音響:カゲヤマ気象台*
衣装:蜂巣もも(グループ・野原/青年団演出部)、永瀬泰生(隣屋)
制作統括:河野遥(ヌトミック)
当日運営:黒澤たける
デザイン:大田拓未
企画:カゲヤマ気象台*、日和下駄*
*=円盤に乗る派プロジェクトチーム 

主催:円盤に乗る派
共催:早稲田小劇場どらま館


※本公演は、アートにエールを!東京プロジェクト(ステージ型)の支援を受け、実施しています。

Dates
  • 0714

    WED
    2021

    0808

    SUN
    2021

Place

早稲田小劇場どらま館

Tags
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