Drama-Kan Theatre早稲田小劇場
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【どらま館オンライン企画】円盤に乗る派『ウォーターフォールを追いかけて』ドラマゼミ

ドラマゼミとは?

円盤に乗る派は「ドラマゼミ」を開講します。皆さんと一緒に「ドラマ」の原理を深堀りしながら、この後の時代のための新しい「ドラマ」を創作する、全4日間のプログラムです。

ゼミの前半では、「ドラマ(劇)とは何か?」という問いをたて、主に岸田國士のテキストを参照にしつつ、演劇と歴史との関わりを考察しながら、その構造や社会での役割、意義について協議します。
後半ではワークショップの形式をとり、前半で深めた思索を背景としながら「ドラマの部品(パーツ)」を創作します。
創作された「部品(パーツ)」は最終的に新作『ウォーターフォールを追いかけて』の戯曲として構成され、2020年秋に早稲田小劇場どらま館にて上演されます。

コロナ禍という大きな事態の中で、先行きの見えなさ、未来への不安は皆さんも強く感じていることと思います。経済の悪化や管理システムの強化で、これからの社会はいっそう生きづらく、息苦しくなっていくかもしれません。ますます悪くなっていくかもしれない世の中へ向けて、これからの現実に呼応した「新しい形のドラマ」を創作することが果たして可能なのかどうか。集団創作という手段を通じて、みなさんと一緒に考えていけたらと思います。

タイトルについて/カゲヤマ気象台

タイトルの「ウォーターフォール」はアメリカのR&Bグループ、TLCによる1995年のヒット曲「Waterfalls」に由来します。曲中での「waterfalls」は犯罪やドラッグ、エイズといった、当時社会問題とされていたような暗部に落ちてしまうことを表すメタファーです。コーラスでは「Don’t go chasing waterfalls」と歌われ、こうした「危機」へと自ら向かっていってしまう若者に対して(シンパシーを込めつつ)警鐘を鳴らしています。

しかしこうしたあらゆる「危機」のありさまは、現在においてはより複雑になってしまったように思います。落ち込んでしまう「誤ち」はかつての姿、社会的に悪とされたものに限りません。ここにはさまざまな「正しさ」があり、その「正しさ」は一方では悪ですらあります。また、正しくあるからといって精神は疲労しないとは限りません。確固たる指標もなく、何が善で何が悪であるかもわからずさまよい続けるうちに、心はすり減り、傷ついてしまう。「危機」はそこかしこに転がっていて、いつの間にか後戻りできなくなってしまいます。

ならば今必要なのは、waterfallsに近づかないようにすることよりも、むしろうまいwaterfallsの追いかけ方を探求すること、避けるのではなく、乗りこなすスキルを身につけることではないでしょうか。あえて危機に近づき、それをしっかりと見つめ、自覚し、判断していくための練習をすること。この「危機」は、そのまま「ドラマ」であるとも言えます。ドラマは主人公と観客の両方を巻き込み、翻弄し、どこかへ連れ去ります。その先は時には「悪」かもしれません。あらゆる危機を恐れずに乗りこなすような練習をしたい。『ウォーターフォールを追いかけて』では、ドラマの危険性を直視しながら、それを分析し、断片化し、組み替えることで、危ない現実をスリリングに渡ってゆくような創作ができたらと思います。ドラマは作者の独善的な暴力の手段にもなってしまう。様々な他者が同居しながら、最終的に構成者である私(カゲヤマ)が解体されてしまうような戯曲を創りたいと考えています。今回の募集では、劇作の実力というよりも、固有の考えを持ちながら、答えのないことを粘り強く考え、話し合い、深めていけるような方との出会いを期待します。

創作の流れ

7月4日〜12日  7月11日〜19日 ※日程が変更になりました

ドラマゼミを通じた「ドラマの部品(パーツ)」の創作

7月〜8月

「ドラマの部品(パーツ)」を基にカゲヤマ気象台が戯曲を執筆

9月〜10月

戯曲を基に上演作品を創作、発表

※今回の募集はドラマゼミ参加者のみです。上演作品への参加者は後日別途募集します。
※新型コロナウイルスの影響により予定が変更になる場合があります。

円盤に乗る派
複数の作家・表現者が一緒にフラットにいられるための時間、あるべきところにいられるような場所を作る演劇プロジェクト。2008年にsons wo: として設立。2018年に現在の名前に改名。東京と浜松の二都市を拠点としている。2013年に『野良猫の首輪』でフェスティバル/トーキョー13公募プログラムに参加。2015年度に代表・カゲヤマ気象台がセゾン文化財団ジュニア・フェローに選出。 近作に『おはようクラブ』(2020)『シティⅢ』(2017、第17回AAF戯曲賞大賞受賞)など。

 

ドラマゼミ詳細

スケジュール(全4回)

 (6/10追記)※事情により日程が変更になりました。時間変更はありません。

2020年

7月11日(土)13時〜17時「イントロダクション、ドラマと歴史、大政翼賛会文化部部長としての岸田國士」

12日(日)13時〜17時「ドラマの構造分析」

18日(土)13時〜17時「創作1 構造の断片としてのドラマ」

19日(日)13時〜17時「創作2 ドラマの断片における台詞」

※内容は変更になる可能性があります。

募集人数

3名程度

会場

Zoom

参加費

無料

応募条件

早稲田大学の学部生・院生、早稲田大学公認サークル所属の方。
原則、全4回の講義に参加できること。

応募フォーム

どらま館伝言板にて6月1日(月)配信(要登録)

応募締切

6月21日(日)24:00   6月28日(日)  24:00 応募期間を延長しました!

参加決定通知

6月29日(月) 7月6日(月)

 

※ 本プログラムは、全日程クローズドでの開催となります。
なお、後ほど録画データの公開を予定しています。

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