劇場企画『手探りの準備』について
劇場企画『手探りの準備』は、劇場で公演を実施する手前の、創作の手を動かしはじめるきっかけの部分を支援するプログラムです。ただそれは「劇場から参加者にアドバイスをする」ということでは決してなく「お互いの手探りに立ち会う(その練習をする)」場を想定しています。
プログラムは大きく二つに分かれています。
参加メンバーがそれぞれ手を動かしてみる〈企画〉と、メンバーで集まってその進捗報告や次なる作戦の意見交換をする〈準備室〉です。各メンバーの〈企画〉は基本的には公開で実施する予定です。情報は随時HPやSNSなどで告知していきます。〈準備室〉は月一回ミーティングしています。メンバー以外の参加は基本的にできませんが、テキストによる記録や振り返りイベントなどで内容を公開できればと思います。
演劇をする:上演の分解
企画概要
1/20に実施したものと同じ意図による実験第二回となります。
前回の内容を活かしつつ、集まった人にあわせてまた改めて上演を分解し観察します。
タスクリストの作成と共有をめざして、「演劇をする」を探りましょう。
■実施に際して
演劇のつくり方を知っていますか?
この企画は、演劇をするための(あるいは上演や公演、興行のための)タスクリストの作成と共有を目的としています。
演劇をつくったことはあっても、つくり方を習ったことがないなと最近気づきました。知らないなりになぜか演劇をつくっています。たぶん、これを読んでいるあなたもそうなのではないかと思っています。それでも私たちはあつまって手を動かして演劇をつくっている。それはとてもたのしく、不安で、時に危険なことでもあります。何しろ誰もよくわかっていないのだから。
よくわからないなりにここまで来てしまったので、ちょっと来た道を振り返ってみたい。できたら色んな人とそれぞれの地図や道程をすりあわせて、お互いの良い旅の仕方を考えてみたい。
これは例えですが、そんなふうに演劇をつくり上演する際に、それがどのような行動の連なりや要素で成り立っているのか明らかにしたいと思っています。まずは自分とこれまでつくってきた演劇たちを実験台に、どうしたら演劇をつくることができるのか考えてみるところから。必要だった手順や行動、アイテムをリストアップし並べてみるところからはじめます。たぶん大変なんですが、それは上演に際してト書きやセリフ、道具や効果を用意するのと同じようにも思います。上手くいったら演劇ができる。演劇が、できるのでしょうか?これは、それを試してみる時間と場所です。
日時
2024年2月24日(土) 14:00-17:00
会場
早稲田大学学生会館W507
対象
演劇をつくっている、つくっていた人
定員
10名程度
参加費
無料(要予約)
予約方法
ご予約はこちら
企画者プロフィール
荻原永璃
1989年生まれ千葉県出身。演出、劇作。アムリタ主宰。 より良く生きるための演劇を標榜し、2012年よりアムリタを旗揚げ。2014年、利賀演劇人コンクール奨励賞受賞。近作に、奈良・町家の演劇祭はならぁと参加「ふたたび、(奈良・喜楽座)」、松井文の楽曲からつくる「他人によせて(東京・荒川河川敷)」、「虚構の恋愛論2018(東京・BUoY)」